ダイエット

痩せるのはどのくらい難しいのか。ダイエットが成功しずらい理由と解決策を解説。

ダイエットは成功確率10%未満と言われるほど難しいチャレンジです。

皆さんの中にも、「ダイエットに挑戦したけどうまくいかなかった。」「一時期は痩せれたけどリバウンドしてしまった。」という人は多くいるでしょう。

それもそのはずで、人間は身体の構造上、痩せにくいようできているんです。

肥満が社会問題になりつつある現代社会でダイエットを成功させるためには、なぜダイエットできないのか原因を知る必要があります。

自分は何でダイエットできないのか、理由を知って、それに合った対策をとる事ができればあなたのダイエットの成功率は間違いなく向上することでしょう。

先に痩せにくい原因をいうと、進化の過程で痩せるという行為は生存と繁栄に背く行為だから

それでは、人間が痩せることが難しい理由・対策法についてそれぞれ見ていきましょう。

原因1.人はカロリーを欲するようにできている

人間の身体は狩猟採取していた頃(飢餓に苦しんでいた頃)の身体と大きく変化していません

それもそのはずで、人類が飢餓に苦しんでいた期間は600万年以上。社会の進歩で飢えに苦しまなくなったのはここ数100年という最近の事。

600万年間も飢えに苦しんでいたにも関わらず、人類がここまで反映してきたのは、そんな条件下でも生存し子孫を残そうとする機能が備わっていたからです。

いつカロリーが手に入るかわからないという状況では、「今カロリーを摂っておかなければ次いつ食べ物にありつけるかわからないぞ」と食欲を抑制する機能が働かず、必要以上に食べ物を摂取。

飢餓に苦しんでいた時代では、カロリーに貪欲で、多くエネルギーを蓄えられた人間が生き残り、子孫を残す

そんなカロリーを貪欲に欲した人類の生き残りが我々なんです。

原因2.身体と環境のミスマッチで脳が混乱する

飢餓に苦しんでいたころはカロリーを欲して生きてきたわけですが、カロリーにも種類があるというのはわかりますよね。

  • 糖質:身体を動かすエネルギー
  • 脂質:エネルギー密度が高く、身体の機能を整える
  • タンパク質:身体を創る

エネルギーが枯渇していた昔の人類にとって、優先的に摂取したいエネルギーは、すぐにエネルギーになる糖質とエネルギー密度が高い脂質

つまり、糖質と脂質は、進化の過程で人間が欲しやすい栄養素ということです。

現代社会はそんな人間の本能を刺激しやすいようなお菓子やジャンクフードなどを開発。その結果、食欲がコントロールしずらくなっているわけです。

昔は、食べ物自体が貴重で生存に有利に働いていた本能ですが、環境が変わり食べ物に溢れた時代では身体と環境にミスマッチが起きていると言わざるを得ません。

本能的に美味しく感じる食べ物や科学製品などの人間にとって新しすぎる食品、運動しなくても食べ物が手に入る環境など、

現代社会は人間本来の身体の機能とミスマッチが大きい。

そのミスマッチが脳を混乱させ、肥満の原因となっているわけです。

原因3.省エネのために運動を嫌う

人間にとって運動は辛い行動と言えます。

人間の本能の根源は生存と繁栄

  • 生存するために動いて食べ物を獲得する
  • 繁殖のために競争相手と争い子孫を残す

この行動以外の理由で身体を動かすというのは貴重なエネルギーを無駄に消費してしまう行動でもあるため、人間は極力身体を動かしたくない。

我々が運動を嫌うのはある意味仕方がないということですね。

対策法:習慣を変える

上記したような、人間が痩せれない原因を観てきましたが、その解決方法は1つしかありません。

それは、習慣を変えるということ。

人間は1日の行動の内、50%以上が習慣による行動と言われています。

それは、選択することにエネルギーを使いたくないから。

習慣は、貴重なエネルギーを節約したい人類が生存のために進化されてきた機能です。

「朝起きて、歯を磨いて、仕事の準備をして、出勤する。」このような毎日やっている行動にエネルギーを使いませんよね。

ダイエットを成功させるには、ダイエットに好ましい行動を、習慣にしていくほかないんです。

普段お菓子を食べていた習慣をやめたり、健康的な食事を食べる習慣を身につけたり、運動習慣を持ったり。

ダイエットを邪魔する本能に勝つには、同じく習慣作りで生きるという本能を利用する

習慣を変えて、ダイエットの成功率を少しでも上げていきましょう。

習慣については当ブログでもいくつか紹介しているので参考にしてみてください。

痩せて、体脂肪率をキープできる人の5つの習慣。

そうだ、腹筋を割ろう。「腹筋を割るための道」⑤習慣化編

【習慣化の最強テクニック】if-thenプランニングで目標達成がはかどるぞ。

まとめ

最後に今回のまとめを。

  • 人間の本能の根源は生存と繁栄
  • 飢餓に苦しんだ時期が長い人類はカロリーを欲する
  • 本能的に快感を覚えるような環境と身体のミスマッチが脳を混乱させている
  • 省エネな人類は運動嫌い
  • 痩せたくない本能には、習慣づくりという本能しか勝ち目がない

ダイエットは習慣の変化が最も重要です。

短期的に見れば、断食や糖質制限で痩せることは可能でしょうが、長期的だとリバウンドのリスクが高い方法だと言えるでしょう。

習慣を変え、継続こそがダイエット唯一の成功の鍵ということですね。