心理学

なんで運動が嫌い?人間は運動を嫌うように進化してきた。

ダイエット中でもなんでも、運動が身体に良い行動なのは間違いない

とはいっても進化の歴史上、人間が運動を嫌い継続できないのは仕方がないことです。

大昔まで、人間は飢餓に苦しみ、食料を探し回り、身体を使って食料を得ていました。

今までの人間は、余計なエネルギーを節約していた方が飢餓に苦しまず生存に有利だったんです。

しかし、今は飽食の時代。美味しい物・好奇心を刺激するものに溢れています。

身体を動かさずに大量の美味しい食べ物を手に入れることができます。

そんな現代では、人間の身体構造と社会構造のミスマッチが起き、肥満・糖尿病・高血圧などの現代病という形で出現していると考えてよいでしょう。

進化の分野から見ると、身体を動かすことは食料を得るために仕方なくなっていた、やりたくない行動。

そんな運動を現代社会で継続するには工夫が必要ということです。

今回は、そんな運動を継続させるためにはどうすればいいのかにフォーカスしてお話していきます。

運動嫌いは仕方ない

まず初めに覚えておいてほしいことは、「運動をしたくないと思うのはある程度仕方がないこと」です。

上記したように、人間はエネルギーを節約し飢餓に耐えることができるよう進化してきました。

身体を動かすこと=食料を得る手段

現代では身体を動かさずに、食料を得ることができるのは簡単ですよね。

進化の歴史に歯向かうのは至難の業。

中には簡単に運動を継続できる人もいますが、そんな人も根本は運動嫌いです。

運動を継続できている人は、あるポイントを抑え、行動を習慣化させることができているから簡単に継続できているだけなんです。

習慣化については別記事で解説しているので参考に。

そうだ、腹筋を割ろう。「腹筋を割るための道」⑤習慣化編

習慣化するまで継続させるには工夫が必要

そんな継続のポイントを学ぶ必要があるわけですね。

運動は嫌いだけどスポーツは好き?

運動は嫌いだけどスポーツは好き。そんな人も多くいるのではないでしょうか。

この理由は簡単です。

そもそも、スポーツの起源は遊び=楽しいもの

スポーツは遊びのルールが明確化し進化していったものです。

動物(人間も)は幼少期より、遊ぶことで狩りや争いの訓練をしてきました

多くの動物は、身体が成熟していない幼少期時代は親や仲間から食料を分け与えられ、生き延びることができました。

大人の仕事は狩りや子育て、子供の仕事はその練習です。

動物は遊びを通して身体の使い方や仲間との連携方法を学習し、大人になるための訓練をしていたわけです。

そんな遊びが人間の文化的な進化の中でスポーツとなり現代に存在します。

スポーツは単に運動するとは違い、明確な目的(点を取る・相手を倒す)があり、仲間との協力というようなモチベーションを与えるものが存在します。

運動するということは手段であり、スポーツはそれ自体に意味がある。これが運動とスポーツの大きな違いでしょう。

何はともあれ運動すべきな理由

進化のプロセス上、運動をしたがらない人間は、なぜ運動が必要なのでしょう。

運動だけで痩せるのは不可能。ダイエット中の運動の意味とは?でも書きましたが、運動による消費カロリーは思ったより少なく、運動だけで痩せることはほとんどありません。

それでも運動は必要。

その大きな理由としては、運動こそが人間のパフォーマンスを発揮する方法だからです。

人間の身体構造は狩猟採取して生活してきた太古の人類と大きく変わりません

太古の人類にとって最もパフォーマンスを発揮する必要があった時はいつだったのでしょう。

それは、「食料調達」「戦闘・逃避」「繁殖行動」

この3つに共通することこそ、人類が最も大切にし、今まで生き延びるためにパフォーマンスを最大限発揮していた行動です。

この3つの行動の共通点こそ、身体を動かすこと

食料を得るために歩き回り、敵と戦ったり・逃げたりするために力を振り絞り、遺伝子を残すために生殖行動に励みました。

つまり、人間は身体を動かす時にこそ最大のパフォーマンスを発揮し、生き延びてきたんです。

現代人の多くのように、座りっぱなしの生活では本来のパフォーマンスを発揮できていないといっていいでしょう。

ダイエットでもなんでも、運動はメリットが多い。

運動はエネルギーをつかうやりたくない行動ですが、やる価値のある行動です。ぜひ習慣化を。

運動を継続するには?

最後に運動を継続するにはどうするかについて。

運動を継続するには以下のようなアプローチがあります。

  • 報酬を用意する
  • 代償を払う
  • 仲間と一緒にやる

報酬を用意する

1番手っ取り早いのが報酬。つまり、ご褒美です。

人間は報酬に忠実な生き物です。

好きな食べ物でも、好きな音楽を聴くでも。

自分が大好き・幸せを感じるということを、運動した後だけの報酬として用意することで、継続できる可能性は大幅に向上します。

報酬の与えすぎも注意が必要ですが、ある程度の報酬は良い行動の習慣化には適切なテクニックですので、取り入れてみても良いかと。

代償を払う

続いては、代償を利用するというもの。

具体的にはジムに入会する、トレーナーにお願いする、できなかった時の罰を用意するというものです。

代償には、事前に払う代償と、事後に払う罰とがありますが、継続にはどちらも効果的

ジムに入会することや、トレーナーにお願いすることは、事前の代償でして、「お金を払ったんだからやらなくちゃ」とモチベーションの維持に効果的に働きます。

ここで注意しなくてはいけないのが、お金を払った(代償を支払った)と理解することが大事

いつ払ったのかわからない、勝手に引き落としされるように月会費で入会などは、代償を払ったと理解しずらく、継続のモチベーションになりずらいとも考えれます。

代償を払う際は自分自身でしっかり理解するということを忘れてはいけません

これは、事後にはらう罰でも一緒のことですね。

仲間と一緒にやる

最後は、仲間の力

ダイエットは仲間を見つけることで上手くいくぞ!!でもお話しましたが、ダイエットは仲間が重要。

良い仲間がいるだけでダイエットの成功率は大幅に向上します。

詳しくは別記事をご参照ください。

まとめ

今回のまとめ。

  • 人間が運動を嫌うのは仕方がない
  • 運動=手段・スポーツ=それ自体が目的
  • 運動は人間のパフォーマンスを発揮するためには必須
  • 継続には工夫が必要

運動が身体に良いことは間違いないところ。

「報酬」・「代償」・「仲間」をうまく利用して継続し習慣化していっていただければ幸いです。

また、継続のためのおすすめ記事もご参考までに。

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