ダイエット

食欲が止まらないのはなぜ?制御できない食欲の原因とは。

人間は太らないようにできています

それは、人間にはセットポイントを呼ばれる機能が備わっており、身体を一定に保とうとするから。

簡単に言うと、

  • 食べる量を増やした場合:空腹感が減り、代謝が上がることで体脂肪が燃えやすくなる。
  • 食べる量を減らした場合:空腹感が増え、代謝が下がることで体脂肪が増えやすくなる。

このように、自然と体重や体脂肪率をコントロールすることができているんです。

これについては「脳をバグらせる食べ物は何?肥満脳になる原因とは?」を参考に。

では、セットポイントが乱れる原因は、脳のバグ以外にもあり、

もう1つ、細胞やホルモンが正常な機能を働かせていないということがあります。

今回は細胞・ホルモンレベルでの機能についてみていきましょう。

満腹を感じないレプチン抵抗性

人間が満腹感を感じるのにはホルモンの機能が関係しています。

それは満腹ホルモンとも呼ばれる「レプチン」によるもの。

レプチンは脂肪細胞から分泌させるホルモンで脳に満腹を知らせる働きを持っています

セットポイント理論である通り、体脂肪が低くなった人はレプチンをつくる脂肪細胞が少なくなった分、レプチンが生成されず

満腹感を感じづらくなる結果、リバウンドに繋がるというわけです。

一方、レプチンがしっかりと分必されているのにも関わらず、空腹感を感じない人もいます。

これは、細胞レベルの異常によりレプチンの効きが悪くなっている状態で、

「レプチン抵抗性」と呼ばれています。

レプチン抵抗性になってしまうと、いくら食べてレプチンを分泌させても、効き目が悪く、いつまでたっても満足できない身体になってしまいます。

身体は満腹を感じていても、脳が飢餓状態というわけです。

この「レプチン抵抗性」になってしまう原因はいくつか考えられる候補があるため、それぞれ紹介していきます。

原因①細胞にダメージを与える食品

1つ目は細胞にダメージを与えてしまう商品を多く摂取しているということ。

具体的には、

  • オメガ6やトランス脂肪酸といった脂質の摂りすぎ:サラダ油やマーガリン・加工肉といった、質の悪い油の摂取は健康を害するデメリットが多く報告されているため、摂りすぎ注意
  • グルテンの摂りすぎ:小麦製品に多く含まれるグルテンは、腸や細胞を気づ付ける可能性があるため食べ過ぎはNG。適量を心がけていただければ幸いです
  • アレルギー製品:人それぞれあるアレルギー食品。中には症状が軽度で気づいていないものもある可能性があります。気になる方はアレルギー検査を。

これらの3つが主なダメージ食品です。

これらはすべて食べてはいけないというわけではありません。

適量を心がけ、自分の身体に優しい物を摂取しようということです。

オメガ6とオメガ3の違いやメリット・デメリットについては別記事にて。

原因②長期的なカロリー制限

ダイエットや過度なストレスによる長期間のカロリー不足も細胞の機能を乱す原因になります。

ダイエットだとしても、カロリー制限の期間が長くなると、筋肉量の減少による代謝低下によるリバウンド、

代謝システムの乱れなどの原因が起こってしまうので注意が必要です。

原因③栄養不足

長期的なカロリー制限とも似ていますが、栄養不足も細胞にダメージを与える原因となります。

そして、カロリーは足りていても、栄養が足りていないというケースも意外と存在しているんです。

糖質制限をしている場合にありがちなのが、甲状腺機能低下により脂肪が燃えなくなっているパターン。

脂質も過度に取らなすぎるとホルモンバランスが乱れ、細胞にダメージがかかります。

他にも、代謝を手助けするビタミン・ミネラルも不足すると、代謝機能が働かず、疲れやすく・痩せない身体になってしまうんです。

原因④運動不足

最後の要因が運動不足

デスクワークが多く座っている時間が長い人などは要注意です。

座っている時間の長さと肥満とには明確な相関関係がみられ

座っている時間が長い人は肥満になるリスクが高いといわれるほどです。

また、運動不足が長期間続くと、人間の体内の機能も変化していき、食欲のコントロールが苦手になったり、消費カロリーが極端に低くなったりという結果も報告されています。

食欲コントロールにはレプチンが大きく関係しているため、運動不足にも気を付けたいところですね。

最後に

ダイエットの成功には食欲のコントロールが欠かせません

そして、食欲のコントロールには満腹ホルモンであるレプチンが大きく関係しています。

正常にレプチンが機能できれば良いのですが、上記した4つの要因により、レプチンの効き目が悪くなり満腹感を感じない身体になっているダイエッターが非常に多いです。

今回紹介した4つの原因から、自分が解決できそうなものから順に取り組んでみましょう。

レプチン抵抗性を解消すぐ具体的アプローチは別記事にて。

レプチン抵抗性について知り、行動を起こせば必ず今の悩みは解消されるはずです。

これからも一緒に学んで、行動して、理想の自分に近づいていきましょう。