ダイエット

脳をバグらせる食べ物は何?肥満脳になる原因とは?

人間はもともと太らないようにできています

それは、人間の身体にはセットポイントという機能が備わっていて急に体重が増えたり減ったりすると、代謝や空腹感が変化し、もとの体重まで戻そうとするから。

  • 食べる量を増やした場合:空腹感が減り、代謝が上がることで体脂肪が燃えやすくなる。
  • 食べる量を減らした場合:空腹感が増え、代謝が下がることで体脂肪が増えやすくなる。

このように、人間の身体は変化を嫌い、体重や体脂肪率・体温を自動で一定に保つシステムを持っているんです。

では、なぜ現代人は肥満に悩まされているのか。

それは、何らかの原因でセットポイントが乱れているからです。

その1番の原因は、やはり身の回りにある超加工食品でしょう。

セットポイントを整えないダイエットは必ずリバウンドを招きます。

セットポイントについて学び、実践し、一生モノの理想の身体を手に入れましょう。

セットポイントについては別記事にも書いてあるので参考に。

ダイエットで、泣く人・笑う人。柔軟に考え、セットポイントを整えれは人間は太りません。

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肥満は現代病 昔は肥満の人なんていなかった

肥満の人が増え始めたのはいつごろか知っていますか?

実は、肥満が急激に増えてきたのはここ数十年の間です。

1950年代では肥満の人は10%未満でしたし、1890年代までさかのぼれば、肥満はほとんど存在せず、

一部のお金持ちか力士くらいで、「異常者」と言われていたほどです。

しかし、2010年頃になると、肥満の人は35%まで跳ね上がり、社会問題にもなってきました

これは、社会が豊かになり、誰でも安価に食料が手に入ったことによるものだということは間違いありません。

現代人はかつてないほどカロリーに囲まれ、体脂肪が増えてきています

人間の社会の変化は恐ろしいほど早く、人類の身体の進化は追いついていません

そんな中、「社会の環境が変わったから太るのはしょうがない」と思考停止してしまって良いのでしょうか?

人類が知恵を使い、今までを生き抜いてきました。

肥満に対しても知恵をつけ、対策を知れば、カロリーに囲まれる社会でも問題なく生き抜くことができます。

セットポイントを乱す原因は大きく分けて3つ。

  • 食事報酬が高すぎる
  • 食事の種類が多すぎる
  • 新しい刺激が大きすぎる

それぞれ詳しくみていきましょう。

食事報酬が高すぎる

1つ目は食事報酬が高すぎるということ。

簡単に言うと美味しい物は食べ過ぎるということです。

美味しい物を食べるということ自体は悪くありません

「新鮮な野菜や魚の美味しさ」「熟成された食材の奥深さ」などを食事として楽しむならセットポイントが乱れることはありません

ここでいう食事報酬が高い物とは、「進化の過程で脳が美味しいと勘違いしてしまう食品です。

糖分や脂肪分が添加されたジャンクフードはその代表例です。

太古の昔はカロリー自体が貴重なものだったためか、糖分や脂肪分が多い食べ物を脳は美味しいっと勘違いしドーパミンと呼ばれるホルモンを分泌します。

その結果、もっと食べ物が欲しくなり、セットポイントの乱れに繋がってしまいます。

美味しい物を食べるのは決して悪いことではありませんが、脳が勘違いして美味しい・もっと食べろと反応しているお菓子や加工食品などの食べすぎには注意しましょう。

食事の種類が多すぎる

2つ目は食事の種類の多さです。

太古の昔では、現代ほど食事の種類が多かったとは考えにくいですよね。

社会が進化し、人類は多くの種類の食べ物に囲まれるようになりました。

しかし、人間の脳はそこまで多くの種類に正確に反応しきることはできません

バイキングや回転ずしなど、外食では普段よりたくさん食べてしまうということはありませんか?

この原因としては、食事の種類の豊富さが問題です。

脳で処理しきれないほどの選択肢の多さはセットポイントを乱すことに繋がってしまいそうですね。

新しい刺激が大きすぎる

最後が、刺激が新しすぎるということ。

太古と現代を比較してみると違いは一目瞭然ですよね。

自然の少なさやネット環境によるデジタル刺激、仕事でのストレスや睡眠時間の変化など。

人類は慢性的なストレスを多く抱えるようになりました

その結果、食べることによる幸福感を得たいがために、必要以上の食行動へ繋がり、セットポイントを乱すということになります。

社会の環境を変えることは難しいでしょうが、正しいストレス管理を行い、デメリットに働く刺激を小さくすることは可能です。

大きすぎる刺激を小さくできるような工夫さえできれはば、セットポイントが乱れることは少ないはずです。

その点では、ストレス管理についても知識を付けていくことが必要そうですね。

セットポイントを戻せば、自分の正解が見えてくる

ダイエットが成功する確率は10%未満と言われています。

それもそのはず。人間には、自分の身体の変化を嫌いセットポイントまで戻ろうとする機能が備わっているからです。

セットポイントを正常化しないまま、意志力や頑張りでダイエットを行ったとしてもリバウンドしてしまうでしょう。

今回学んだ、セットポイントを乱す3つの要因について知識を増やせば、どんなダイエットにも応用できます。

ぜひ、これからのダイエットLifeに生かしていってください。

最後に、補足だけ。

加工食品や食事の豊富さがセットポイントを乱すといっても、食べてはいけないというわけではないのです。

ただ、加工食品は脳が美味しいと感じていると知っておくだけで付き合い方は変わるでしょう。

今日は頑張ったから、自分の脳にもご褒美をあげようと加工食品を食べるのはよい選択肢です。

あくまでも注意して、適切に上手に付き合うということ。

食事は栄養摂取のためだけではなく、人生の楽しみです。

そのことだけは忘れてはいけませんよ。