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飲めば痩せるMCTオイルって本当に効果ある?MCTオイルのダイエット効果について。

脂質がダイエットに欠かせないというのは常識ですが、中でも最近になって注目されているのがMCTオイル。

よくいわれる情報としては、「MCTオイルは脂肪燃焼に良い」「MCTオイルは良質な脂質だから太らない」など。

しかし、それらには誤解・誤った情報も多々あります

確かにMCTオイルには様々なメリットがあり効果的に使えばダイエットにも役立つはずです。

とはいえMCTオイルもカロリーを含んだ脂質であることに変わりまありません。

いくらメリットのある食品でも誤った使い方をすれば確実に太る原因になります。

そこで、今回はMCTオイルの魅力と誤解、使用するときの注意点について解説していきます。

MCTオイルとは?

そもそもMCTオイルとは、ココナッツオイルに多く含まれる中鎖脂肪酸100%の油の事です。

油の主成分である脂肪酸は分子の結合する数によって「長鎖脂肪酸」「中鎖脂肪酸」に分けられます。(短鎖脂肪酸は腸内細菌によってのみ生成)

一般的な油は長鎖脂肪酸で、分子の結合数が多く、分子を細かく分けるために時間がかかる。

そのため、長鎖脂肪酸は消化吸収に時間がかかり分解されるのにも時間がかかり蓄積しやすいといわれています。

一方、ココナッツオイルに多い中鎖脂肪酸は分子の結合が少ない分、分解が容易に行えます。

そのため、長鎖脂肪酸より早く分解(約4倍のスピード)され、すぐにエネルギーとして使用可能。脂肪として蓄積しにくいといわれています。

MCTオイルは、この中鎖脂肪酸のみを抽出した油ということです。

MCTオイルはダイエットに役立つのか

では、MCTオイルはダイエットに役立つのか。

結論から言うと、摂取する脂質源をMCTオイルで代用するなら効果あり。普段の食事にプラスして摂取するなら意味はナシ

MCTオイルが普通の脂よりもエネルギーとして利用しやすく、脂肪になりにくいというのは間違いありません。

とはいえ、脂質(1g=9㎉)であることには変わりはないため、飲めば瘦せる魔法の油ではないという事は覚えておきましょう。

普段ドレッシングを使っている→MCTオイルと塩で代用

普段から揚げ物を食べていた→蒸し料理にしてMCTオイルをかける

というような方法で使うならダイエットに役立つこと間違いなし。

とはいえ、普段の食事内容を何も変えずにMCTオイルをかけるというのはNG。

ただ摂取カロリーが多くなり肥満になるだけなので注意しましょう。

MCTオイルのメリット・デメリット

MCTオイルはエネルギーとして利用しやすく体脂肪に変わりずらい油とお話しました。

脂質源をMCTオイルにすることはダイエットを加速させるというメリットもありますが、デメリットもある。

そんな、MCTオイルのメリット・デメリットについてもみていきましょう。

メリット

メリットは以下の通り。

  • 集中力向上
  • 睡眠の質向上
  • 脂肪燃焼をサポート

MCTオイルは脂質をエネルギーとして使いやすくする回路を活性化する可能性を秘めています。

そのため、中長期的な集中力の維持やリラックス効果による睡眠の質向上。

脂肪をエネルギーをして動かすことによる脂肪燃焼のサポート効果が期待されます。

糖質制限ダイエットで推奨されるMCTオイルですが、糖質制限以外の人にも効果を得られやすい食品と言えますね。

デメリット

デメリットは以下の通り。

  • 油には変わらない。摂りすぎれば太る
  • 腹痛や下痢の原因になる
  • 酸化しやすく加熱には向かない

MCTオイルが優秀な食品であることに変わりはありませんが、1g=9㎉の脂質であることに変わりはありません。

MCTオイルによるエネルギーがすぐに使われたとしても、他から摂取したエネルギーが使われなくなるだけで、残ったエネルギーは脂肪として蓄えられます

また、MCTオイルは1度に大量の摂取をするとお腹を壊す危険性があります。

そして、メリットであるはずの消化吸収の速さは便の滑りを良くして下痢を引き起こす原因にも。

便秘解消にも役立つMCTオイルの負の面ですね。

最後に、MCTオイルは熱に弱い特性を持っているため非加熱を推奨されています。

いくら良質な脂質と言っても、酸化してしまえばメリットは激減。

炒め物や焼き物の際はMCTオイルではなくオリーブオイルやギーなどを使うことがおすすめです。

使用する際の注意点

使用する際の注意点としては以下の通り。

  • 摂りすぎ注意(1回3~5g程度)
  • 加熱はしない

MCTオイルは高カロリーな脂質に分類せれています。

1日の脂質の摂取量を大まかに決め、脂質の摂取範囲内でMCTオイルを摂るように注意しましょう。

くれぐれも、普段の食事を変えずにMCTオイルを付け足すだけという事はしない。ただ摂取カロリーが増えて肥満になるだけです。

1回3~5g程度(慣れてきたら増やす)を1日3,4回程度なら脂質過多になることはないでしょうし、腹痛・下痢にもなりずらいはず。

摂取量を把握しながらの摂取を心がけましょう。

また、MCTオイルは酸化しやすい油になります。

摂取する際はサラダにかける・コーヒーやスープに入れるなど、加熱を控えるように工夫しましょう。

まとめ

最後に今回のまとめ。

  • MCTオイルは使い方があっていればダイエットに役立つ
  • MCTオイルと言っても過剰摂取は太る
  • 腹痛や下痢になる場合もあるから摂取量は徐々に増やす
  • 1日の脂質摂取量の範囲内で使うべし

MCTオイルだけに限りませんが、食べれば痩せるという魔法の食品はありません。

個人的な感想としては、脂質源は魚から取りたいので積極的にMCTオイルを摂ろうとは思わないが、良質な脂質源としてたまに摂取するのはアリ。

今のところ、科学が認めるダイエットフードは食物繊維

楽して、簡単に、誰でも、といったようなダイエット方法でダイエット成功するのは非常に困難。

ダイエットはいかに自分にとっての正解を見つけるかです。

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興味があればまた覗いて見ていただけると幸いです。