先日、「ロングゲーム」という本に出合いました。
人生で何かを成し遂げる人は必ず目標を長期的に考えており、1日、1週間、1ヵ月という短期間で結果を出しているわけではないというものです。
これは「仕事で上手くいきたい」「いい大学に入りたい」「ダイエットで成功したい」などなど、どんな目標にも言えることです。
実際、ダイエットをするといって鶏肉とブロッコリーで生活するぞなどといっても継続できるのは2,3日程度でしょうし、驚異的な意志力で1ヶ月続けられたとしても楽しく生活できる人は少ないでしょう。
ダイエットは継続が命であり、長期戦略をたてて戦っていくということが重要というわけです。
では、目標を達成しつつその場その場も楽しむことができているロングゲームの成功者はどのように行動し、何を考え、どんなモチベーションでゲームをプレイしているのか。
そんなロングゲームとダイエットの関係について解説していきます。
本記事を読んで、ダイエットという長期戦を楽しくプレイしながら成功できる仲間が増えると嬉しいです。
自分自身の評価軸を持っておく
どんな成功も、長い時間をかけ長期的に目標を立てなくては本当の成功はつかめません。
ダイエットに関していえば、「どんなダイエット方法でも1年続ければ効果は同じ」「ダイエットはリバウンドするリスクが非常に高く、本当の成功者は10%未満」などの研究結果が報告されており、短期的に成功を収めても意味がないことがわかります。
では、目標を長期的に考え、継続していくには何が重要になるのか。
それこそが、「自分自身の評価軸」です。
ロングゲームをプレイするにあたって、様々な困難や壁があることは間違いないでしょう。
長期的な目標は結果が出るのもずっと先です。途中から焦ってしまったり、「何のためにやってるんだ」「意味がないのでは」と考えてしまうこともあります。
強い心でロングゲームを続けるには、「自分はこうなりたい。他人に何を言われようが自分はコレをする」と言い切れなければいけません。
シンプルルールについてでもお話しましたが、自分にとって行動を示す軸があるかないかで大きな違いが出ます。
ダイエットに関しての評価軸の例としては、
- 体重を落として健康な身体になる
- スリムな体型になって異性にモテる
- 余計な脂肪を削り機能的な身体になる
- 友人との会食を楽しむため、1人の時は節制する
などなど、目的は人それぞれです。
ロングゲームをプレイするにあたって、「自分は何のために行動しているのか」の軸をはっきりさせ、周囲の人とは違う道を進むんだと決心する必要があるわけです。
レジリエンス(立ち直る力)を鍛える
ダイエットでもなんでも、最初から全て上手くいくということはありません。
どんな人でも成功の前にはいくつかの失敗を経験しており、それを克服し・立ち直ってきたことにより今があります。
行動し始めて間もないころは、うまくいくかわからない、どうやったら効率がいいかわからない。そんなの当たり前なことです。
にもかかわらず、多くの人は1度の失敗や挫折で意欲をそがれ、結局は継続できないということに陥ります。
人間が個人単位でできることはそれほど大したことではありません。環境や運・偶然なんかに大きく作用され、予期せぬ失敗を及ぼすことなんてざらにあるんです。
失敗は失敗のままで終わらせてま意味はありませんが、上手くいかない方法がわかったという学びを得ることができれば十分な成果でしょう。
どんなことでも実験と考え、トライアンドエラ―で実験を繰り返していればいいのです。
成功への道は1つではありません。
自分に合った道を自分自身で見つけることが重要ということですね。
本書でもこう書かれています。
ダイエットに関していえば、1度や2度の食べ過ぎても、次から切り替えてしっかり行動できれば必ず成功できるというわけです。
大切なのはとにかく始めること
最後に最も大切なことを。
どんなに準備をしたり、知識を身につけたりしても始めなければ何も変わらない。大切なのはとにかく始めること。
大きすぎる目標がある人は始めるのに躊躇しがちです。
「1時間筋トレをする」「毎日5㎞ランニングする」「新しいスキルを学ぶ」などの目標は始めるだけでも嫌になるのはわかります。
大きすぎる目標は、小さく分割して考えましょう。
まずは些細なことからで大丈夫。10回スクワットをするでも、ランニングシューズを履くでも、どんなに自分が疲れていて忙しくても簡単にできると思えるくらいまで小さくしてみましょう。
これは良い習慣つくりでも解説したことがありますが、習慣つくりには小さく始めるということが最も大切なんです。
小さい種から育てて大きな実を収穫する。
どんな結果や成功を、最初は小さなものからできる積み重ね。
どんなに小さいことでもやらないことよりはずっといい。
大切なのはとにかく始めることなんです。
最後に
ダイエットは長期的に考えた方が良い。
そもそも、ダイエットの本来の意味は痩せるということではなく、生活習慣・生き方・食事療法という起源があります。
つまり、1ヵ月で5㎏痩せる・3か月で腹筋をバキバキにするというのは本来のダイエットとは少し違った意味になるようですね。
著者が目指すのは100歳になっても自分の身体で多くの体験ができる生活。
そのためには、
- 自分に自信が持てるボディメイク(体脂肪率12%前後)
- 元気に生活できる身体と栄養
- 人生を豊かにする、刺激ある・自分が楽しめる体験や経験
この3つを評価軸にしています。
なので、少し太ってきたと思えば元に戻るために食事を見直しますし、元気を失う過度な減量はしません。
とはいえ、今までは目的を見失い、肥満体型になっていたり、過度な減量でガリガリになってプチうつ病になったという失敗も経験しました。
イベントが多い時なんかは楽しいからとついつい食べ過ぎて太っていたということもあります。
それでも、一生を通して自分はこうありたいという目標があるからこそ道のりを楽しみながら生活ができています。
もちろん、「あと3か月で減量して海に行く」「結婚式のためにスリムになる」というのは悪いというわけではありません。
長期的なゴールの前にも小ゴールがあり、そのゴールに向けて頑張ることも大切。
自分自身で評価軸を持って、トライアンドエラ―で自分のありたい姿のために楽しみながら継続していきましょう。
本書「ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために」には、
- 目標設定について
- うまくいかない時はどうすればいいのか
- 何かを始めるにはどうすればいいのか
- などなど…
ロングゲームをプレイするにあたって参考になる・助けになるアドバイスが多くのせられています。
気になる方は是非本の方も読んでみていください。