「16時間断食」「半日断食」などの健康法がはやってきて、空腹時間を創った方がいいという考えを持つ人が増えてきたように思います。
複数の研究でも空腹時間を創ることで胃腸が休まり健康効果があると示唆されおり、断食には一定以上の効果があるといっていいでしょう。
空腹時間を創ることはアンチエイジング効果・生活習慣病の予防・ダイエット効果などなどメリットはいろいろ。
とはいえ、メリットがあればデメリットもあるというのが世の常です。
断食に一定以上の効果があることは間違いありませんが、人によってはメリットよりデメリットの方が大きいという人も存在するんです。
断食をしてデメリットが多くです人があえて空腹時間を長くすると太るリスクや倦怠感の増加かど、生活に支障をきたす場合もあります。
今回はそんな空腹時間を創ることのメリット・デメリットについてみていき、ダイエット中はどうすればいいのか・断食をやらない方が良い人はどんな人かについても解説していこうと思います。
空腹時間を創るメリット
空腹時間を創ると身体はエネルギー不足を感じ「オートファジー」という機能を働かせます。
オートファジーってのは日本語に直すと自食作用。自分で自分の細胞内に存在する有害物質を取り除き、タンパク質を生まれ変わらせるというものです。
オートファジーの効果としては、
- アンチエイジング効果
- 免疫力向上
- 腸内環境の改善
- 血液をサラサラに
というように、メリットはたくさん。
もちろん、これらの中には人によって合わないものもあるでしょうが、
ダイエットとアンチエイジングには間違いなく役立つというデータが多いようです。
まぁ、空腹時間をあえて作ることで1日の総摂取カロリーが少なくなるってのは当たり前な話ですし、
1日に何食食べようが、摂取カロリー<消費カロリーの関係ができていればダイエットはできるんでダイエット効果に関しては自分が食欲をコントロールできる方法を選ぶ方が良いですね。
では、空腹時間を創るデメリットについてもみていきましょう。
空腹時間を創るデメリット
空腹時間を創るデメリットとしては、以下のようなものが考えられます。
- 筋肉が減りずらい
- 反動で過食してしまう
- 運動のパフォーマンスが下がる
- ストレスを感じやすい
空腹時間にメリットがあるのは間違いないにしろ、空腹は人間の身体にとっては思っている以上のストレスになります。
日頃から仕事や人間関係などのストレスを多く抱えている人は、空腹時間を創ることによるストレスになえきる事ができず、過食や活動量の低下などのデメリットが多く出てしまうでしょう。
また、空腹時間での運動に体脂肪減少効果が期待できることもありますが、エネルギーが枯渇している状態では運動のパフォーマンスを発揮できない可能性があります。
ダイエットするにしろ、普段の日常を過ごすにしろ、日々のパフォーマンスを発揮できないというのは大きなデメリットです。
もちろん、空腹時間になれてパフォーマンスを発揮できるという人も存在しますが、それは自分の遺伝子レベルしだい。
遺伝子的に空腹での運動でパフォーマンスを発揮できないという人はメリットよりデメリットが上回ってしまうでしょう。
まぁ、筋肉が落ちるなどのデメリットは1日の総タンパク質摂取量で調整できると思いますが…
断食をしていい人
断食をして空腹時間を創ることにメリットを多く感じることができる人の特徴は以下の通り。
- 食事のタイミングを自ら決められる
- 生活リズムが整っている人
- ストレスケアがしっかりできている人
空腹時間を創り、オートファジーの効果を高めるにはある程度、食事の時間を自ら決める必要があります。
仕事や学校の関係上、食事のタイミングや頻度を自分のタイミングで決めずらい人は、人間が生きていくのに必要な栄養すら摂れない可能性が出てきてしまうため注意が必要です。
また、生活リズムが整い、一定の食事タイミングを毎日継続できる人なら空腹を創ることで1回の食事を味わえますし、体内時計が乱れる心配もないでしょう。
逆に、シフトワーカーなどの生活リズムが不規則な人は体内時計が乱れやすいのでメリットは得られにくいと言えますね。
そして、空腹に耐えうるためにも日々のストレスケアは重要です。
仕事や人間関係などでストレスを多く抱えている人は空腹によるストレスで過剰に反応してしまう危険性があるためやめておいた方が無難ですね。
断食しない方がいい人
断食をしない方が良い人は以下の通りです。
- 低体重の人
- 日常的にストレスが多い人
- 食欲コントロールが苦手で過食・拒食がある人
- 成長期・高齢者・妊婦
当たり前のことですが、断食は入ってくるエネルギーが少なくなる行為です。
そのため、もともと低体重(BMI18.5未満)の人は断食によってさらに筋肉が落ちてしまいデメリットが大きく表れてしまいます。
低体重の人が断食による栄養不足を来すと、メンタル低下や免疫力低下など、生命維持に必要なことまで支障をきたしかねません。
また、断食は多少なりともストレスがかかる行為です。
そのため、日常的にストレス過多な生活を送っている人が断食を行うと、ストレスの過剰攻撃でメリットよりデメリットが勝ってしまいます。
まずは日々のストレスケアから見直し、ストレスを対処してから断食によるメリットを受けるようにしましょう。
また、現在、食欲のコントロールに問題があり、摂食障害に悩んでいる人も断食はおすすめできません。
まずは、栄養あるものを3食しっかりと食べてから、食欲コントロールを身に着け、それから考えましょう。
食欲コントロールに問題があるとどんなダイエット方法でも成功できません。
食欲コントロールが身に付くまではダイエットを休み、問題を1つ1つ解決することが重要です。
そして、当たり前のことですが、栄養を普段以上に必要とする成長期の子供や妊婦のかたは断食してはいけません。
高齢者に関しても、栄養が不足すると筋肉の分解が優位になってしまうので断食はNG。
子供・妊婦・高齢者は1日3食以上。バランスよく摂取することを心がける必要があります。