運動不足や不健康な食事・喫煙が身体に悪いというのは間違いないところ。
しかし、「孤独」もそれと同じか、それ以上に身体と心に悪く、肥満・高血圧・糖尿病といった生活習慣病のリスクを上げるかもというデータは多く存在しています。
SNSが発達してからというもの、現代人はいつでも・どこでも・誰とでも繋がりを持てるようになりました。
しかし、繋がりは増えても孤独感は増している。
肥満や高血圧・うつ病などの数も増え続け、社会問題になりつつある。
社会は便利になっていくのに、生きずらくなっているのはなぜなんでしょうか。
そもそも、「孤独」というのは社会が発達した現代特有のもので、人間は「孤独」に耐えるという機能が備わっていません。
孤独はなぜ、こんなにも人間の心と身体に影響を及ぼすのか。
そんな孤独の恐ろしさについてみていきましょう。
孤独は現代人特有の病気
上記した通り、孤独は現代人特有のものです。
もともと人間が暮らしてきた社会では孤独は死に直結するもの。
大昔の狩猟採取や農耕をして暮らしていたころを考えると分かりやすいでしょう。
獲物を獲得したり、植物を育てるということは1人ではできません。
人間は生き延びるために他人と協力し、集団の中を生き延びてきました。
そんな社会では「孤独=死」。
孤独を感じることでストレスを感じ、どうにか孤独を回避できた人間たちの生き残りが現代の私たちです。
つまり、孤独に耐えるという機能は人間にとって必要ない物、むしろあってはならない機能だったと推測されるわけです。
このことから考えるに、現代のように孤独を感じながら生きていくということは人間にとって経験したことのない新しいストレスということになります。
孤独を感じながらでも生きていくことができるようになった社会ですが、人間の本能は「孤独=死」と告げています。
孤独は現代社会特有の病気ということですね。
孤独は何で悪いのか
孤独は何で悪いのか。この答えは簡単ですね。
それは過度なストレスがかかるから。
上記した通り、人間本来の形は「孤独=死」。
つまり、孤独を嫌うプログラムが備わっているわけです。
他にも、孤独が悪い理由については統計学の分野でも報告されており、孤独な人ほど以下のような特徴があるといわれています。
- 早死にするリスクが高い
- 体内の炎症レベルが高い
- 栄養状態が悪い
- 睡眠の質が悪い
これらは科学的にも論文ベースで報告されている内容でありまして、いかに孤独が悪いかがわかりますね。
孤独は慢性的なストレスをかかえる原因にもなりますんで、日々ストレスが多い人は特に気を付けたいところですね。
孤独を感じるだけで体内の炎症レベルが高く肥満になりやすい
最後に孤独は肥満にも影響しているということについて。
2014年にノースカロライナ大学で行われた、孤独感と血圧・BMI・ウエストサイズ・炎症レベルの関係についての研究によると、
- 社会との繋がりが多い人の方がお腹の脂肪が少ない
- 孤独な人は運動不足の人と同じぐらい炎症レベルが高い
と報告されています。
孤独は慢性的なストレスや環境悪化のリスクが高いので、体内の炎症レベルや肥満との関係は深いという科学的結論ですね。
まとめ
最後に今回のまとめ。
- 孤独は現代社会特有の病気
- 人間の本能は「孤独=死」とプログラムされている
- 孤独は慢性的なストレス生む
以上のように孤独感は現代人が注意しなければいけない重大な問題ということです。
まぁ、どのくらいの社会との繋がりで孤独感を感じるかというのは人それぞれ感じ方が変わってくると思うので一概には言えませんが、
少なくとも1人以上は本音で話し合える友人が必要不可欠ですね。
私自身も友人は少ない方なので気を付けねば…
孤独と健康に関するおススメ書籍を下に乗せておきます。