今年こそ痩せてやる。次こそ運動を続けるぞ。など目標はたてられたが成功できなかったという人も多いでしょう。
実は、人間は長期的な目標を達成する機能が著しく弱いため、目標達成の難易度が高いというのは仕方がないことなんです。
そこで、目標達成のための簡単テクニック「フレッシュスタート効果」についてご紹介。
「フレッシュスタート効果」は、モチベーションがアップするだけでなく成功確率を3.5倍も向上させるというデータも存在します。
「今年こそは○○したい。」そんな方はぜひフレッシュスタート効果を使ってもて下さい。
フレッシュスタート効果とは
フレッシュスタート効果とは、「新鮮な旅立ち効果」とも呼ばれるもの。
簡単に言うと、何か特別な日に目標に向かって行動し始めると成功率が上がるという効果です。
この効果はペンシルベニア大学の研究によって報告されたもので、始める日によって成功率に大きな差が出ると結論図けられています。
人間は誰しも再出発の願望があり、新しい自分になることも求め、より良い人生を送るという思いがあるんだとか。
これに関しては直感的にも納得しやすいですよね。
「もっと○○ったらな~」「あの時○○してればな~」など、誰しも過去を思うと失敗したことが多くあるのは事実。
何か節目となる日・自分にとって特別な日に行動し始めることで、過去と現在を切り離し、より良い行動を継続しやすい。
これにより、フレッシュスタート効果は目標達成に効果的に働くというわけです。
週初めの目標で成功率アップ
2015年にワシントン大学で行われた日付とモチベーションに関する研究によると、
目標を決めた日が「大切な日」と感じた被験者の方が目標達成の成功率が3.5倍も高かったと報告されています。
この理由としては、新しい日に新しい目標を掲げることで新鮮な気持ちでスタートを切れる。その結果、ポジティブな行動をとる機会が増え、最終的には成功率が増す。
とされています。
他の研究でも、誕生日などの特別な日に始めた目標は成功率が高いと報告されています。
この研究では、月の初め、週の初め、月曜日なんかでも効果が得られていたそうです。
目標を決め行動し始めるのは、月曜日や1日といったような切りの良い日にすることをおススメします。
新年に立てた目標は20%も成功しやすい
フレッシュスタート効果で忘れてはいけないのが新年の目標。
人間にとって新年を迎えるというのは誰しもが感じる新しい日というわけです。
とはいえ、去年もダイエットを目標に挙げたけど効果なかったという人もいるでしょう。
その原因は簡単で、人間は長期目標を達成するのが苦手で「掲げる目標の90%以上は失敗する」からです。
そんな中、新年の目標の挫折する可能性は80%程度。つまり、成功確率は20%。
他と比較するとだいぶマシというわけですね。
これを聞いて、「なんだ、意味ないじゃん」と感じる必要はありません。
目標達成が失敗する理由には複数の原因が存在するので、これらを細かくみていけば失敗の可能性を最小まで減らせるでしょう。
失敗の原因は「掲げた目標が明確ではない・現実味がない・コントロール可能な目標ではない」などなど。
正しい目標設定についてはこちらの記事を参照してください。
正しい目標設定をしつつ、フレッシュスタート効果を利用することで、新年の目標の成功率は大幅にアップできるでしょう。
自分にとって特別な日はやり直しのきっかけになる
上記したペンシルベニア大学の研究結果によると、新年や誕生日、初めて○○した日など、自分にとって特別な日はやり直しのきっかけを与えると報告されています。
人間は誰しも毎日好ましい行動し続けるというのは不可能です。
そんな時でも、特別な日はやり直しのきっかけを与え、モチベーションを維持し続けられるんだとか。
そして、特別な日は1日や週初め以外でもOK。
自分の好きな数字の日や誕生日と同じ日にち、2月22日などのぞろ目の日などなど。
大切なのは自分が「なんかいいな」「特別だな」と感じること。
特別だと感じることさえできればいつからだってフレッシュスタート効果は発揮されるでしょう。
逆に、たとえ月初めでも自分が特別さを感じなければ意味がないということです。
だからこそ、毎日を特別と感じるということは重要ということですね。
フレッシュスタート効果の取り入れ方
最後に、フレッシュスタート効果をうまく取り入れる方法を紹介。
- 新年の目標を設定する
- 誕生日に目標を立てる
- 月初めに新しい行動目標を決める
- 毎日が特別な日と理解する
上記したことを意識するだけで目標の成功率は大幅に向上するでしょう。
何事も行動しなければ変化はありません。
深く考え込まずとにかく行動。
1日1日を特別な日と理解できればおのずと成功に近づいていくことでしょう。
成功確率を少しでも上げるためにも、何か特別な日に目標を決め行動するということをおススメします。