ダイエットをする際、時期についても考えている人は多くないはず。
夏に向けてダイエットするにしろ、冬の食べ過ぎを元に戻すにしろ、
ダイエットの悩みは1年中付きまとうもの。
そこで、「ダイエットは時期によって違いがあるのか」についてご説明していこうと思います。
結論から言うと、暑い時期である夏にも、寒い時期の冬でもそれぞれメリットがあるが、どちらかというと冬の方がダイエット向き。
なぜ寒い時期の方が有利なのかというと、人間は寒い時期の方が代謝が高くなり、褐色脂肪細胞が活性化しやすいから。
もちろん、ダイエットは寒い時期しか成功しないというわけではありませんのでご承知おきお。
夏にも冬にもそれぞれメリットはありますからね。
それぞれ詳しくみていきましょう。
夏のメリット
夏などの温かい時期に行うダイエットのメリットは以下の通りです。
- 薄着になる機会が多く、ダイエットのモチベーションになる
- 代謝が低下しても気温のおかげで寒さを感じない
- 日光を多く浴びることができ体内時計が整いやすい
- 気温が温かく、食欲が落ち着きやすい
夏は気温が高いだけでなく、太陽が沈むのが遅いという特徴があります。
太陽の光はビタミンDの合成や体内時計の調節・人間の活動意欲にもかかわってきます。
ダイエット中は意識的に運動などの活動をしていく必要がある。
そんな時に太陽の力を活用しやすいというのはメリットですね。
他にも、夏は海やプールといった、脱ぐ機会が多くあり、普段から薄着になることが多い。
だからこそ、夏はダイエットやボディメイクのモチベーションを維持するのに役立つともいえるでしょう。
冬などの寒い時期と比較して、モチベーションの維持や食欲コントロールがしやすいというのも特徴ですね。
冬のメリット
続いて、冬などの寒い時期にダイエットするメリットについてみていきましょう。
- 代謝が上がる
- 褐色脂肪細胞が活性化される
結論、これだけ。
そもそも代謝とは?という疑問についてはこちらを。
簡単に言うと、人間がカロリーを消費するのは身体を温めて臓器や筋肉を動かすから。
人間の体温は一定になるように調節する機能が備わっていて、外気の気温が低いと代謝を上げて一定に保とうとする。
だからこそ、気温が落ちて寒くなる冬は人間の代謝が上がりカロリーを多く消費する身体になる。
その代謝が上がるメカニズムとしてホルモンバランスや褐色脂肪細胞が関わっているといわれています。
詳しくみていきましょう。
褐色脂肪細胞とは?
褐色脂肪細胞とは、その名の通り褐色(茶色っぽい)脂肪です。
この脂肪は、肥満の原因である中性脂肪(白色脂肪細胞)とは違い、中性脂肪を燃焼させて熱を産み出す働きを持ちます。
褐色脂肪細胞は、首周辺・肩甲骨周辺・脇の下に多く、特に肩甲骨周辺に多いといわれています。
テレビなどでは「痩せる脂肪」と言われている細胞です。
褐色脂肪細胞が多い人ほど痩せている人が多いという研究結果があるほどです。
この褐色脂肪細胞は身体を冷やすと増えるといわれており、寒い冬の時期や、冷水シャワーを浴びるだけでも活性化するんだとか。
冷水シャワーや冷たい部屋にいるというだけで脂肪は燃えやすいという研究もあるため、気温が落ちて寒い冬は絶好のダイエットシーズンと言えるでしょう。
褐色脂肪細胞を増やすには?
脂肪を燃やす魔法のような脂肪である褐色脂肪細胞はどうすれば増えるのか。
方法は以下の通り。
- 肩甲骨周辺のストレッチ
- 身体を冷やす
- 褐色脂肪細胞を活性化させる食品を摂取
肩甲骨周辺のストレッチは自分で行うことが難しい部位です。
かといって毎回マッサージをお願いするというのも無理な話。
そんな時のおすすめがヨガ。
ヨガは身体の柔軟性だけで褐色脂肪細胞を刺激することにも役立ちます。
運動によるダイエット効果も期待できますし、
ストレス解消効果が半端ない。
最近はオンラインでもヨガをならうことができますし、とてもおススメです。
2つ目は、先ほども説明した身体を冷やすということ。
複数の研究で、身体に寒冷刺激を加えることで褐色脂肪細胞の数が増えたと報告されているので信憑性は高そうです。
冬はもちろん、夏でも冷水シャワーや水風呂などで刺激を加えていくと良いでしょう。
褐色脂肪細胞を増やすには食べるものも大切となります。
ある研究によって報告された褐色脂肪細胞を増やす可能性がある食材は以下の通り
- カプサイシン(唐辛子などの辛いやつ)
- クルクミン(ウコン・ターメリックなど)
- カテキン(緑茶など)
- オメガ3脂肪酸(DHA・EPAといった魚の脂)
- 生姜・ニンニク
これらを日常的に摂取していくだけでも効果を体感できるでしょう。
特に、魚の脂であるオメガ3脂肪酸は健康上のメリットがとても高く、毎日でも取りたい栄養素です。
魚の脂はサプリ等でも売っていますが、酸化の影響などを考えると食品本来の形でとる方が効果的でしょう。
おすすめは、鯖缶から摂取するということ。
もともとサバにはオメガ3脂肪酸が豊富に含まれていますし、缶で密閉されてから加熱されているため酸化心配がありません。
良質なタンパク質も一緒に摂取できるので、まさに最強フードです。
まとめ
最後に今回のまとめ
- 冬の方が代謝は高くなるからダイエット向き
- 寒い環境だと脂肪が燃えやすくなる
- 褐色脂肪細胞を活性化できれば自然とスリムな身体になる
もちろん、夏に行うダイエットもメリットが多くあります。
人によっては夏の方がダイエットがはかどるという人もいますから。
とはいっても、人間の身体の構造だけで考えると、冬の方がダイエット向き。
まぁ、ダイエットはどんな時期でもどんな方法でも継続さえできれば必ず成功します。
自分のやりやすい時期で継続していただければよいかと。