チートデイという言葉を知っていますか。
言葉の通り、チート(騙す・ごまかす)、デイ(日)
だます日ということです。
やる理由としては、ダイエット中に低下した代謝を元に戻すために行われています。
ダイエット中でも好きなものを食べていいという口実にもなり、フィットネス業界で多く使われているテクニックです。
はたして、チートデイは本当にやっていい物なのか・やるべきなのかを解説していきます。
最初に、結論をいうと、
やるメリットはあるが、やらないでいいのが理想。
それでは、見ていきましょう。
チートデイのやり方・効果
チートデイのやり方は、3種類あります。
- ダーティーチート
- クリーンチート(ハイカーボ)
- リフィード
それぞれ簡単に説明していきます。
これは、一般的に使われているチートデイです。
1日だけ好きなものを好きなだけ食べる。
カロリー計算はもちろん、食べるものも気にする必要はありません。
お菓子でも、揚げ物でも、1日を楽しみつくす感じです。
2つ目は、クリーン=綺麗な チートデイで、別名ハイカーボデイ。
ハイ(多い)カーボ(糖質)というように、糖質をたくさん食べて、脂質は控えめにする日です。
ダーティーチートとは違い、脂質が多い食べ物は避け、ご飯や和菓子といった、糖質が多い食べ物を食べまくるというものです。
最後は、リフィード。つまり、「再び食事を与える」というものです。
前記した2つとの違いは、カロリー計算をしっかりと行い、自分にとって必要な栄養を摂取するというものです。
脂質はなるべく避け、自分のメンテナンスカロリーまでしっかりと糖質を摂取する。
これら3つの共通点としては、一時的にカロリーと糖質量を上げ、「代謝を戻す」効果があります。
ダイエット中はいくら厳密にカロリーコントロールをしても、代謝が落ちてしまいますが、
研究結果によれば、糖質を多く摂取すれば代謝は上がるためある程度効果を期待できます。
頻度としては、その人の体脂肪率によって異なりますが、
- 体脂肪率20%(女性30%)前後の人は3~4週間に1回
- 体脂肪率15%(女性25%)前後の人は2~3週間に1回
- 体脂肪率10%(女性20%)前後の人は1~2週間に1回
このくらいの頻度なら問題なく効果を最大限生かせるはずです。
チートデイのメリット・デメリット
それではチートデイにはどのようなメリット・デメリットがあるか見ていきましょう。
- 代謝の向上
- ストレスの発散
- モチベーションの維持
主なメリットはこの3つでしょう。
ダイエット中の代謝の低下を軽減させるだけでなく、今週のチートデイのために今は頑張ろうと
モチベーションの維持にも効果的です。
- 中毒性がある
- 気が緩むきっかけになる
- ダイエットの進みが遅くなる
メリットがあればデメリットもあります。
1番は、中道性がありすぎ、ダイエットの本質を見失う可能性があることです。
ダイエットはあくまでも目標を達成するための手段。
チートデイの楽しみのためにダイエットしているのでは目標を見失い、不健康になっているだけです。
そして、チートデイ後にすぐ切り替えができればいいのですが、切り替えがうまくいかずに
ダイエットが終わってしまうことが非常に多いです。
そして、1次的にでもたくさん食べた後の体重は増えます。
これは、むくみなどの原因が大きいですが、1日で2~3㎏以上増える人も珍しくありません。
体重は数日で元に戻りますが、ダイエットの進みが遅くなるのはしょうがないことです。
チートデイをする際は、デメリットも十分意識しつつ行いましょう。
チートデイの注意点
それではチートデイをする際の注意点についてです。
- 目標を見失わない
- 計画的に行う
- 罪悪感を感じない
目標については前記した通り。
ダイエットはあくまでも手段です。
チートのためにダイエットするようなことはやめましょう。
そして、計画的にやる必要もあります。
今日は疲れたからチートデイにしよ・今日は食べ過ぎたからチートデイってことにしよ
など
チートデイを言い訳に使うことは失敗のもとになるため注意しましょう。
そして、1番大切なことは罪悪感を感じないこと。
次の日に体重が3㎏増えていたからと言って罪悪感を感じる必要はありません。
罪悪感を感じ、メンタルに支障をきたすような人であればチートデイは行ってはいけません。
チートデイの次の日は、「昨日は良い一日だった。今日も頑張ろう」と思うのがベストです。
やるべきか・やらないべきか
結局、チートデイはやるべきなのか・やらないべきなのか
これに関しては意見が分かれるのが現状です。
実際、チートデイはやるメリット十分にあります。
エビデンスの高い研究が証明しているように、糖質を多く摂取することでダイエット中の代謝の低下を改善させ、ダイエットをスムーズに行うことができます。
そして、ストレスの解放も同時にできるため、ダイエット中に食に関するストレスがある場合は行ってよいでしょう。
しかし、ダイエットの理想はストレスをため込まず、代謝を落とさないで行うこと。
チートデイ反対派の方は、自分にとってのダイエット法を確立した人たちでしょう。
ダイエット中「チートデイはやるメリットがある。しかし、やらないでいいのが理想」
これが現状です。
ダイエットでは、チートデイも視野に入れつつ、行わなくてもストレスのかからない自分の正解を見つけましょう。