ダイエット

ストレス食いをやめるには?認知行動療法で考えを捉え直す。

ダイエットは9割以上も失敗するといわれるほど難しいチャレンジ。

ダイエットの失敗理由として、最も影響することが心理的要因

人間は栄養補給をするためだけに食事をしているのではありません。

実際は幸福感や楽しさを求めるために食べているということが多いんだとか。

そこで懸念されるのが、「ストレス食い」

仕事で疲れた時やストレスが溜まっている時、休日に過食してしまうことは誰しもあるパターン。

そんな「休日過食・ストレス食い」には心理的アプローチが有効

結論から言うと、認知の歪みを修正し、マインドフルネスになる

ストレス食いを改善するにはどうすればいいのか。早速見ていきましょう。

ダイエットが失敗する理由

ダイエットが失敗する1番の理由は精神的要因です。

【ダイエット失敗談】ダイエットで陥りがちな失敗3選。でもお話しましたが、過度なダイエットは失敗の元。

もともと人間はセットポイントと呼ばれる機能で太らないようにできています

これは、一時的に体重が増えても人間の身体が変化を嫌い、元の身体に戻ろうとするもの。

つまり、人間は体重や体脂肪を一定に保つ機能が生まれつき備わっており、1日や2日食べ過ぎた程度では太れないというわけです。

ダイエットが失敗してしまうのは、完全にリミッターが外れ、ダイエットを継続できないから。

継続できない理由こそ精神的な要因

ストレス過多な社会に暮らす我々にとってダイエットを成功させることが難しいのは仕方がないことですね。

ストレスでなぜ過食する

ストレスで太るの?ダイエットの最大の敵、ストレスについて…でもお話しましたので詳しくはそちらを。

簡単に言うと、「ホルモンバランスに異常をきたし食欲アップ・満腹感ダウン。一次的な快楽を求めて過食に繋がる。」と言われています。

人間は、長い進化の歴史上、飢えに苦しむ時間が多くありました。

そんな中、貴重な食料を得るモチベーション維持・向上として、食べることで幸福を感じるというメカニズムを進化させていきました。

この進化のプロセスにより、食べる=幸せを感じる=ストレス解消 身体が勘違いして接触行動に移ってしまうんです。

特に、すぐにエネルギーになる糖質=甘い物は快楽を感じやすいとも言われています。

つまり、ストレスを感じた時に接触行動に移りたくなるというのは、進化の歴史上仕方がないことかもしれませんね。

ストレス食い対策 3つのアドバイス

では、ストレス食い対策にはどんなアプローチが効果的か。

それは、認知の歪みを修正する

例えば、そこまで太っていないのに体型に執着しすぎる。体重計の数値ばかりを気にする。などなど

自分が感じている、自分に対する考えを捉え直すことが重要です。

今回は3つの方法をご紹介します。

1.マインドフルネスイーティング

マインドフルネスイーティングとは、簡単に言うと「食事に集中する」ということ。

そんなの当たり前、と思う方もいるかもしれませんが意外とできていない人が多いのが現状。

「昨日の夕食は何を食べましたか?何から食べ始め、何を最後に食べましたか?何分くらい食事をしていましたか?」などなど、人間はそこまで考えず食事をしています。

マインドフルネスイーティングは、食事を五感全てで味わう。そして、自分の感覚を確認する。よく噛んで、最後まで味わう。

ゆっくり時間をかけて食事を感じるという方法です。

マインドフルネスイーティングを身に着けることができれば、痩せていくどころか、太らない身体になるともいわれるほど最強のテクニックです。

実際やってみるといかに自分が無意識に食事をしていたかわかるほどです。

マインドフルネスイーティングの実践編については別記事にて紹介していきます。

2.自分を許す取り組み

2つ目は自分を許す。

「たまにしてしまう過食でダイエットを継続できない。」「自分は周りの人より太っている。」「体重が減らないのは頑張りが足りない。」

そんなことで自分を責める必要はありません

自分は自分、人は人

自分自身を責めすぎず、自分を許すということはとても重要です。

人間は自分自身のボディイメージが悪いと余計太りやすいと複数の研究で分かっています。

完璧でない自分自身を許す心の広さは何をするにも大切ということですね。

それでも自分自身を許せないという方は、もし自分の大切な家族や友人が今の自分と同じ状況だった場合を想像してみましょう

自分はそんな家族や友人にどんな言葉をかけますか?

「そんなこと心配いらないよ」「ぜんぜん大丈夫だって」など優しい言葉をかけるのではないですか

その言葉を自分自身にも与えてあげましょう

3.身体の声を感じる

最後は身体の声を感じるということ。

もしストレス性の過食が襲ってきた場合はこう自分に問いかけましょう。

「今食べたいと思っているのはお腹がすいているから?それともストレス?」「ストレス性の食欲なら、そのストレスはどこからくる?仕事?人間関係?」「これを食べたらそのストレスが解消されるの?」

ストレスを感じて食べてしまうのは仕方がありません。

大切なのは、なぜ食欲がわいてくるのかを知る事

自分がなぜこのように感じているのは、原因を知る事。

一度、自分自身から距離を置き、冷静に身体の声を聞く

これだけで十分対策になることでしょう。

まとめ

最後に今回のまとめ。

  • ダイエットの成功は精神的要素によって左右される
  • 進化の歴史上、ストレスを感じると過食しやすい
  • ストレス食いには認知の歪み修正が必須
  • 方法としては、マインドフルネスイーティング・自分に優しく・身体の声を聞く

ダイエットは成功が難しいチャレンジ。

しかし、やり方を間違えず、自分が楽に継続できる方法を見つけることができれば誰でも成功できるチャレンジでもあります

そのためにも、まずは精神面から。

人間は身体だけを痩せさせても成功ではありません。

心と身体の両方を痩せて成功するんです。

そんなダイエットの正しい知識について一緒に学んでいきましょう。