ダイエットするならある程度の運動は必須。
きつすぎる運動は必要ないにしろ、動く習慣を付けずにダイエットをするとリバウンドのリスクが大幅にアップしてしまいます。
また、運動には食欲のコントロールに役立つ・筋肉が落ちることを防ぐといったメリットも多く報告されています。
そこで、ダイエット中、運動する時間は何時頃がいいの?という研究について。
結論から言うと、「午前より午後の方がダイエットには役立つ可能性が高い」となっております。
もちろん、効率の良し悪しより、運動の継続が重要なのは間違いありませんが、
自分にとって最適な時間を見つけ、効率よくダイエットを進めていきましょう。
午後のエクササイズの方が痩せやすい
まず、今回の記事の結論から言います。
2005年に行われた研究によると、「運動は午後の行った方が筋肉が増えやすく脂肪が減りやすかった」としています。
他の研究でも、「夕方の筋トレの方が筋肉量が増えた」と報告されているデータがあります。
これらのデータの時間帯としては、午前:6時半~10時、午後:16時半~20時 となっています。
科学的に統計を取ってみると、午前中の運動より午後の運動の方が効率が良いのでは?と示唆されているわけです。
この理由としては、
- 午後の方が身体にエネルギーがしっかり蓄えられているから(午前中だと朝食前にやる可能性があるから)
- 筋肉合成に欠かせないホルモン(テストステロンなど)のレベルが午後の方が高いから
- 午後の方が時間の制約が少なくボリュームを稼ぎやすいから
などが考えられます。
この研究では昼(10時~13時くらい)の筋トレの効果については触れられていないので、最適とまでは言えませんが、午前よりは午後の方が効率がいいかも?ということは覚えておいてもいいかもです。
まぁ、午前でも身体に十分エネルギーが蓄えられている・筋トレのボリュームをしっかり稼げているというポイントさえつかんでおけば問題ない気もしますが…。
有酸素運動→筋トレの順が1番効率よし
運動の時間は午後の方が良さげと分かりましたが、運動の種類・順番はどうかについてもみていきましょう。
運動は大きく分けて有酸素運動と無酸素運動に分けられます。
有酸素運動はウォーキングやランニングなど、負荷が大きすぎず長時間行える運動。
無酸素運動は筋トレや全力疾走など、連続して長時間できない運動。
ダイエットで筋肉を落とさないようにするには筋トレなどの無酸素運動が必要なのですが、消費カロリーや健康面を考えて有酸素運動もやっているという人もいるでしょう。
筋トレと有酸素運動を両方やっている人にとってはどちらを先にやった方がいいのか。
この答えは2016年の研究に良い感じのデータが出ています。
この研究の結論としては、有酸素運動→筋トレの順で行った方が、持久力が付きやすく筋肉量も増えやすかったとしています。
つまり、科学的にみて最も効率のいい運動方法は、夕方(16時半~20時)に有酸素運動→筋トレの順でトレーニングを行うということですね。
午前中の運動にもメリットはある
ここまで、午後の運動が効率がいいという話ばかりしてきましたが、午前中に行う運動にも素晴らしいメリットはたくさんあります。
午前中の運動のメリットは以下の通り。
- 運動が習慣化されやすく継続しやすい
- 気分を良くさせ1日の生産性アップ
- 1日の食欲コントロールに役立つ
運動は継続することが1番大変で1番大切。
朝の運動は、1日のルーティンに組み込まれやすく、夜に行うより継続しやすいといわれています。
また、運動により気分が良くなり、1日の行動に影響を及ぼすということも大きなメリットでしょう。
朝起きてからウォーキングに出かけるなどの習慣が付くと、この先リバウンドする危険選が大幅に減り、ダイエットを加速させてくれます。
運動がどうしても継続できないという人は、朝のルーティンに運動を組み込んで頂ければ良いかと。
まとめ
最後に今回のまとめ。
- 効率を考えると、夕方に運動をした方が良い
- 有酸素運動→筋トレの順でやるとさらに効果的
- 午前の運動は継続しやすく、その他のメリットも得られる
- 自分のライフスタイルに合わせて継続しやすい方を選ぶのがよい
研究データだけで見れば運動は午後の方が効率が良いといわれていますが、その差は微妙な違いです。
午前中に運動するような場合でも、身体に十分エネルギーが蓄えられている・筋トレボリュームを意識できているのであれば時間は関係なし。
運動を行う際は、効率より継続を意識して行っていく方が重要かと思います。
自身のライフスタイルに合わせて、いろいろとカスタマイズしていっていただければ幸いです。