ダイエット

糖質制限は有効なダイエット法なの? 糖質制限のウソ・ホント

フィットネスブームが到来し、「糖質が肥満の原因だ」「糖質は健康に良くない」と噂されるようになってきました。

また、ネットやSNSの情報では「1週間で2㎏減」「空腹なく5㎏痩せる」など、魅力的な情報があふれています。

人によっては糖質制限で10㎏以上痩せたという人もいるので驚きですね。

これらの情報だけをみると理想的なダイエット法だと言えるでしょうが、科学的に見て糖質制限の実力はどれくらいなのか。

本記事では、糖質制限にまつわるウソ・ホントを解説し、ダイエットで糖質制限を選択するべきか、違う方法を探していくべきか、その答えを出すきっかけになれば嬉しいです。

それでは、糖質制限の本当の実力についてみていきましょう。

糖質制限のウソ

よくある糖質制限の情報をみるとウソのようなことが書かれている場面が多くあります。

まず初めに、糖質以外なら何をどれだけ食べてもいい魔法のダイエット(糖質制限)の誤解について。

糖質制限のウソは以下のようなものです。

  • 糖質が肥満の原因
  • 糖質以外ならたくさん食べても痩せていく
  • 糖質以外なんでも食べていい

これらはよく誤解されるポイントです。

人間が太る・痩せるというのは摂取カロリー<消費カロリーの関係が絶対条件として存在します。

それについては、こちらを

ダイエットの絶対法則と成功法則。「食べて痩せる」にはどうすればいい?

ダイエットはどんな方法でも、継続できていれば成功できます。

「糖質は肥満の原因だ」「糖質は健康に悪い」などと言われるようになりましたが、糖質も立派な栄養素です。

過剰に取るのは良くありませんが、制限しすぎるのも良くないというのが当たり前な答えでしょう。

過剰摂取が良くないというのは糖質だけでなく、脂質やタンパク質も同様です。

脂質やタンパク質も食べ過ぎれば太りますし、健康に良くありません。

これらの誤解を正すとこのようになります。

  • 糖質も脂質もタンパク質も、食べ過ぎれば肥満の原因になる
  • 制限しすぎ、過剰摂取、どちらも良くない

当たり前なことですが、バランスが大切ということですね。

続いては、糖質制限のホントについてもみていきましょう。

糖質制限のホント

糖質制限に関して、本当に期待できる効果についてもみていきましょう。

  • 減量効果
  • 空腹感が減る
  • 神経系の不調に効果的

このような事実があります。

もちろん、これらは研究で明らかになってはいますが、個人差があるということも考えられます。

糖質制限に減量効果があるのは、タンパク質と脂質の摂取量が増えたせいで、食欲が減り、結果的に摂取カロリーが低くなるからという考えが主流みたいです。

まあ、脂物や肉といったタンパク質は消化に時間がかかり、空腹感が減るというのはありそうですね。

上記した通り、痩せるかどうかは糖質の摂取量ではなく、摂取カロリー<消費カロリーの関係ができているかどうか。

脂質などは特に消化に時間がかかり、人によっては食欲のコントロールをしやすいということもありますしね。

また、後でも述べますが、極端に糖質をカットしたケトジニックダイエットはパーキンソン病やアルツハイマー、てんかんなどの神経系の不調に効くというデータは多く、不安などにもいいかもというデータもあります。

いづれにしても、食欲をコントロールすることがダイエットの成功の道ということですね。

ダイエットに使えるかは人による

これらの事からもわかる通り、糖質制限がダイエット向きかどうかは、人によります。

こんな人は糖質制限で痩せられる。そうじゃないならやっちゃダメ。糖質制限が向いている人・向いていない人。

この記事でも書いた通り、糖質制限には向き不向きがあります。

簡単に言うと、

デスクワークが多く、すぐにお腹が減ってしまう人は糖質制限向き

筋トレやスポーツなど、日常的に活動量が多い人は不向き

他にも、脂質を食べへも食欲のコントロールができないという人も存在するのでこればっかしは試してみないとですね。

まあ、どんな方法のダイエットでも続ければ効果は同じというのが科学の結論なんで、ダイエット法でいろいろ悩むより、トライアンドエラーを繰り返すことが重要かと。

本来の糖質制限は病気の治療

ここで、いつ豆知識を。

そもそも、糖質制限とはダイエット法ではありません

本来はてんかんと呼ばれる病気の治療法として考えられた食事療法です。

糖質を制限し、脂質を多く摂取することでケトン体と呼ばれる物質が合成され、神経系の不調を整えるといわれています。

そこからケトン体について研究が進み、今のようなダイエットブームもきっかけとなり広まっていったということになります。

今では、糖質制限が治療方法だったということを知らず、ただのダイエット法の1つとしてみている人が大半です。

本来は病気の治療方法だった食事法を、病気でもない人がやるのは何だか不思議ですよね。

まとめ

最後に今回のまとめ。

  • 糖質も脂質も食べ過ぎれば太る
  • 糖質制限によって食欲が抑えられる可能性はある
  • 食欲コントロールが上手くいけばダイエットできる
  • 糖質制限はもともと治療のための食事法

こんな感じで、糖質制限はダイエット方法の1つ手段。

糖質は悪者ではないよーって結論になりますね。

まあ、糖質もある程度の減量効果はあるので、気になる方は試してみてもいいかもですね。

個人的には糖質制限よりもバランスよく健康食を食べればいい気もしますが。