自分の握力がどのくらいか知っていますか?
実は、握力が高い人の方があらゆる面で死亡率が低く、寝たきりにもなりにくいという研究は多く存在するんです。
カナダのマックマスター大学の実験によると、握力が強い人ほど以下のような特徴があると報告されています。
- 総死亡率が低い
- 寝たきりになる確率が低い
- 認知機能が衰えにくい
- 病気からの回復が早い
- セルフコントロール能力が高い
さらに、握力が強い人の方が頭がいいかもよ?という報告もあります。
このことから、握力が強い人は総合的にみて健康的であると結論付けられています。
病院などで行われるフレイル(身体的に虚弱な状態)の検査項目の1つに握力の評価があるのも納得できますね。
握力は簡単に自分の健康具合を把握できる手段なので、機会がある際は自分の握力をはかってみるのもいいかもですね。
今回は、そんな握力のオモシロデータとどうやって強くできるのかについて紹介していこうと思います。
握力ってなんなん? 3つの握力
握力とは、言葉通り握る力です。
しかし、単に握力と言っても1つではありません。
握力には、クラッシュ力・ピンチ力・ホールド力という3種類が存在しています。
それぞれ簡単に解説すると、
握力計で図れる力。
何かを握りつぶす力のことです。
最もメジャーかつ、把握することが簡単な力ですね。
これは、言葉の通り摘まむ力。
指先でものをつまんだり、衣服や紙など握ることが難しい物をつかむために使います。
柔道の選手などはこの力に優れているとも言われていますね。
これまた言葉通り、ものを握った状態で保持する力。
鉄棒にぶら下がったり、命綱を握って生死を分ける時などに使います。
根性力とも言えそうですね。
握力が強いというのはこれら3つの力が総合的に強いということ。
まぁ、この3つの握力は同じトレーニングで鍛えられますし、そこまで気にする必要はない気もしますが。
いずれにしても、握力は鍛えた方がいいぞというデータが多いんで、握力の素晴らしさについておさらいしておきましょう。
握力が強い人はこんな特徴がある
上記にもありますが、握力には様々なメリットがあります。
研究者によると、
「握力は健康レベルを計る指標となるだけでなく、テストステロンレベル(男性ホルモン)とも関係が深い。握力が強い人の方が体脂肪率が低い傾向にある」としています。
握力が強い=体脂肪率が低い=筋肉質or痩せている ということです。
また、アメリカの大学による研究ではモテる人が多いとも言われています。
握力が強い方がモテるというのはテストステロンレベルが関係ありそうな気もしますが、本当かどうかは疑問が残りますけどね。
健康に関する信憑性の高いデータでは、握力が今より5㎏減ると、あらゆる病気の死亡率が17%上がると言われています。
このデータは性別や年齢・日常の活動レベル・運動経験などは関係なくあらゆる人類に当てはまったんだとか。
つまり、男性・女性関係なく、何歳になっても握力は強い方がいいということになりますね。
いずれにしても、握力が高い人は、健康的・病気からの回復も早い・痩せている・ついでにモテるかも
メリットしかありませんね。
握力のよくある誤解・握力を強くするには?
ここで、握力を強くする前によくある誤解についても知っておきましょう。
それは、握力と筋肥大には関係が薄いということ。
いくら握力を鍛えたところで前腕が太くなることはありません。
握力とはあくまで一般的な筋トレの副次的な効果としてついてくるものです。
一般的な筋トレをしていれば握力が効率的についてくるということはないんです。
握力を効率よく強化するために何をするべきか簡単に見ていくと、
- 限界までぶら下がる
- 普段と違う持ち手で筋トレを行う
- 握力グリッパーを使用する
この3つを週1~2回行えば握力は効率的に強化していけるでしょう。
握力トレーニングもやりすぎはよくありません。
効率を感がいると週1~2回の実施がよさそうですね。
握力強化 メニュー例
最後にメニュー例をご紹介します。
限界までぶら下がり3セットor握力グリッパー10~15回×3セット
これを筋トレの最後のセットに取り入れると効果で気でしょう。
頻度は週1回で十分です。
余裕がありすぎるというなら週2回取り入れても良いですが、週2回行う際は疲労具合とよく相談しておきましょう。
- 限界までぶら下がり3セット
- 握力グリッパー10回×3セット
筋トレをしていない人でも握力を鍛えるメリットは多くあります。
これを機に筋トレを始めるというのも良いと思いますが、
とりあえず、握力だけは鍛えておいて損はなし。
ぶら下がり健康機などが家にあると結構便利ですよ。
布団やハンガーをかける際にも使えますしね(笑)。