どんな方法でも継続すれば効果は同じ。というのは科学の常識。
糖質制限でも、脂質制限でも、自分にとってストレスがかからず、継続できる方法を見つければダイエットは成功するというわけです。
しかし、人間にとってやる気をキープし、継続させるということは結構大変。
新年に立てた目標でさえ9割以上が失敗に終わるというデータすらあるほどです。
中には、習慣化のテクニックを身に着けることで継続できるという人もいますが、「そもそものやる気をキープする方法はあるの?」って疑問が残りますよね。
そこで、紹介したいのが「やる気には2種類のモチベーションが関与している」というカナダで行われた実験。
結論から言うと、
- モチベーションには「獲得する」「回避する」の2種類が存在する
- 性格によって2種類のモチベーションの内、どちらが効果的かが違う
- 時期によってどちらのモチベーションが効果的かは違う
何事も成果を得るにはある程度の継続が必要。
2種類のモチベーションを駆使して行えばやる気をキープするだけでなく、さらなる高みを目指せるはずです。
長期的に続けていくダイエットだからこそ、ダイエット中のやる気のコントロールは必要不可欠。
そんなモチベーションの科学について学んでいきましょう。
2種類のモチベーションあなたはどっち?「獲得」か「回避」か
そもそも、人間がやる気を出す理由は1つではありません。
ご褒美のためにやる気が出る人もいれば、罰から逃げるためにやる気が出る人もいます。
人間は大きく分けると2種類のモチベーションがあるということです。
- 「獲得」:ご褒美や達成感など、称賛を得るために頑張れる人
- 「回避」:罰や失敗など、批判を避けるために頑張れる人
人間は誰しも2つのモチベーションを持っていますが、性格やタイプ・時期によってどちらのモチベーションが大きく作用するか変わってきます。
皆さんは「獲得」「回避」どちらのタイプが強いですか?
ダイエットを成功させるには2つのモチベーションと上手く付き合う必要があります。
簡単に分けても
- 美しい身体になりたい・筋肉質な身体になりたいという人:「獲得」が強い。
- 病気になりたくない・太っていると思われたくないという人:「回避」が強い。
それぞれについてみていきましょう。
「獲得」のモチベーションとは?
「獲得」のモチベーションとは、ご褒美や達成感など、称賛を得るもとを重視するもの。
競争に勝つため、何かを獲得する・達成するということが最終的な目標。
特徴としてはこんな感じ。
- レベルの高い仕事とは、何かを成し遂げることだと考える
- チャンスをつかむためにいろいろなことに挑戦する
- おそらくこうであると抽象的に考える
- 問題解決のためにスピードを重視する
「獲得」のモチベーションが優位の人にとって効果的なダイエット目標は、
- 健康的な野菜や果物を食べよう
- 食事や体重の記録を付けよう
- 週に2回以上は運動しよう
など、主体的に自分が行動を起こし、成果が見えるもの、「○○する」などにしましょう。
「回避」のモチベーションとは?
「回避」のモチベーションとは、罰や批判から逃れるということを重視するもの。
競争に負けないため、何かを守るため・避けるということが最終的な目標。
特徴としてはこんな感じ。
- レベルの高い仕事とは、失敗をしないということだと考える
- チャンスをつかむために1つのことを継続する
- 分析・計算を繰り返し、具体的に考える
- 問題解決のために正確さを重視する
「回避」のモチベーションが優位な人にとって効果的なダイエット目標は、
- 不健康なお菓子やジャンクフードは控えよう
- 体重計の数値ではなく1日の食事・運動に気を向ける
- 運動しない日は週5回までにする
など、悪習慣を控えることに意味があり、「○○しない」などの目標がおススメです。
最初は「獲得」、最後は「回避」
「獲得」と「回避」 それぞれのモチベーションは性格によって個人差が大きいです。
モチベーションを維持し、目標までを効果的に進めていくには自分が「獲得型」「回避型」なのかを知り、自分に合ったモチベーションにするべきです。
しかし、個人個人の差と同様に、1人の個人でも時期によって「獲得」「回避」のどちらが強くなるか変わってきます。
結論から言うと、
- もう少しでゴールがある時:「獲得」のモチベーションが効果的
- ゴールまでまだ遠いい時:「回避」のモチベーションが効果的
つまり、
- ダイエット初期では、間食を減らすなどの「回避型」のモチベーションにする
- ダイエット終盤は、運動を増やすなど「獲得型」のモチベーションにする
といった方法をとる方が成功しやすいそうな。
いずれにしても、自分ができる範囲で自分に合った目標を設定することが大切ですね。
まとめ
最後に今回のまとめ。
- モチベーションには「獲得型」「回避型」がある
- 「獲得型」の人は「○○する」という目的が良い
- 「回避型」の人は「○○しない」という目的が良い
- モチベーションのタイプは時期によっても変わってくる
- 序盤は「回避型」、終盤は「獲得型」が効果的
そのためには習慣化のテクニックと同じくらい、モチベーションの維持が大切です。
習慣化のテクニックとモチベーションのテクニック
どちらも身に着けて、理想の身体に近づけていきましょう。
おススメ書籍をしたにも載せておきます。
興味があればぜひ。