人間の身体は、食べた物でできています。
自分が消費しているエネルギーより多く食べれば、身体は大きくなります。
消費しているエネルギーより少なければ、小さくなっていきます。
人間のエネルギーはカロリーという概念で考えられており、
ダイエットや、筋肉を増やすなど
今の身体を変えようとした場合、最も重要な概念となります。
本記事では、カロリーについて知り、身体を変えることの難しさと、その難しさを打破する手段について解説していきます。
カロリーとは
そもそも、カロリーとはエネルギーの単位。
1ℓの水を1℃上げるために必要なエネルギーを1㎉と定義します。
カロリーは筋肉・体脂肪の増減と密接にかかわり、筋肉をつけるためにも、体脂肪を減らすためにも重要となってきます。
カロリーを持つ栄養素は、大きく分けて3種類。
3大栄養素と言われています。
3大栄養素は、タンパク質(protein)、脂質(fat)、炭水化物(carbhydrate)で、
栄養のバランスをPFCバランスとも言います。
それぞれ、タンパク質は1g=4㎉、脂質は1g=9㎉、炭水化物は1g=4㎉ となっています。
例えば、炊き立てのご飯100gには、タンパク質2.5g(10㎉)、脂質0.3g(2.7㎉)、炭水化物37.1g(148.4㎉)、その他は水分からできているため、
10+2.5+148.4=161.1㎉となるわけです。
厳密には、3大栄養素のほかに微量の栄養素のカロリーがプラスされ、5㎉程増えますが、誤差の範囲でしょう。
大きくカロリーを持っている食べ物はこの3大栄養素だけなんです。
身体が必要としているカロリーを知る
筋肉をつけるにしても、体脂肪を減らすにしても、最初にしなくてはいけないことがあります。
それは、自分が1日に必要なカロリーを把握することです。
少しでも正確に測りたいという方は、日々の食事で摂取したカロリーを計算し、自分の体重が増えも減りもしないカロリーを見つけるという方法がよいでしょう。
しかし、この方法では自分の必要としているカロリーを見つけるために何週間もかかるため、ある程度の目安を知るといった対策を取ることをおススメします。
目安を簡単に知るためには、ネットでTDEEやメンテナンスカロリーと調べれば、身長や体重を入力すれば簡単に計算できます。
だいたい、成人男性は1日2200㎉~2500㎉、女性は1600㎉~2000㎉くらいでしょう。
この計算からわかる通り、自分が必要としている体重維持カロリーはある程度、体重と比例関係にあります。
考えてみれば当然な話で、重い物を動かす方が多くのエネルギーを必要とするのは当たり前ですね。
身体を変えるのが難しい理由
では、なぜ身体を変えるのは難しいのか。
ダイエットで考えると、体重が減っていくことで、体重を維持するのに必要なカロリーも減っていき、同じ摂取カロリーでは体重が減らなくなってきます。
人はなぜリバウンドするのか、については別記事にて紹介しているため参考にしてください。
簡単に言うと、人間の身体は変化を嫌い、現状維持するために身体の反応を変化させるからで、
人間の身体を変えることが難しい理由もこれと一緒です。
人間は、進化の過程で生殖と生存に必要な能力だけを発達させてきました。
現状が変わるということ=飢餓や争いなど、好ましくないきっかけです。
ダイエットで体脂肪が減ると、飢餓をおそれリバウンドし、
筋トレで筋肉を増やしても、エネルギーを必要以上に使う筋肉を邪魔=筋肉がつかないようにする。
このように、変化を恐れてきた進化の歴史があるからこそ、身体を変えることは難しいんです。
身体を変えるためのカロリー調整
身体を変えるにはカロリー調整が必須。
では、どのように調整すればいいのか。
それは、体重の維持カロリーを知り、
ダイエットなら維持カロリーから200~500㎉を抑える。
筋肉をつけるなら維持カロリーに200~500㎉増やす。
ここで、注意したいことが、カロリーを抑えすぎたり・増やしすぎたりしないこと
極端にカロリーを抑えると体脂肪の分解より、筋肉の分解が優位になり、痩せても見た目が変わらなくなってしまいます。
それは、先ほども書いた通り、身体はエネルギー必要以上の筋肉を拒み、エネルギーを節約しようとするからです。
また、筋肉を付けようとしてカロリーを増やしすぎると、筋肉の合成より体脂肪の合成が優位になりただ太っていくだけになってしまいます。
増量も減量もゆっくりと行うということが身体をカッコよく・美しく変えるには最も大切ということです。
すぐに結果を得たい気持ちもわかりますが、ゆっくり着実に。
理想の身体になる過程を楽しんでいくことこそ、理想の生活と言えるでしょう。
ダイエットの始め方・効率のいいトレーニング・ダイエットに必要なものは別記事にて。