ダイエットと言って一番最初に思いつく方法は、脂物を控えるというものでしょう。
確かに脂質はカロリーが多く含まれているため、控えることでダイエット効果はあります。
しかし、極端に脂質を制限すると、身体に様々な不調をきたす場合があります。
脂質も身体にとっては必要な栄養素なので、過度な制限は健康を害するデメリットがあります。
そこで、今回は脂質制限の落とし穴として、
脂質を取らなすぎると起きる不調を3つと、
最低でもどのくらいは摂取した方がいいのかご紹介します。
1.やる気・活力の低下
脂質制限の1番のデメリットはテストステロン(男性ホルモン)の低下。
テストステロン(男性ホルモン)は、男性はもちろん、女性にも存在します。
テストステロンの効果としては、
- やる気、性欲、集中力を向上させる
- 筋肉量アップと維持
- 生活習慣病の予防
- 精神の安定
- アンチエイジング効果
これを見てわかる通り、テストステロンには様々なメリットがあります。
そして、このテストステロンは脂質の摂取量が少ないと分泌されづらくなるということがわかっています。
テストステロンは太りづらい身体をつくるだけでなく、健康にも大きな影響を与えるため、脂質の制限しすぎは考えようですね。
2.肌荒れ
2つ目は、肌や髪の毛といった皮膚トラブル。
人間の肌の潤いを保つのは水分と脂質です。
そして、ビタミンAやビタミンDなど脂溶性ビタミンが重要になってきます。
脂溶性ビタミンは、その名の通り、脂に溶けて体内に吸収されるため、
脂質を極端に取らないと、栄養が吸収されず、皮膚トラブルに繋がります。
健康のためにサラダを食べている人でノンオイルドレッシングを使っている人はいませんか?
ノンオイルだとせっかく食べた栄養も吸収されづらくなっているかもしれません。
サラダは塩とオリーブオイルでも十分美味しく食べられますよ。
3.便秘
最後のデメリットは便秘になるということ。
よく、食物繊維をしっかりとっていれば便秘にならないと思っている方もいます。
しかし、便は食物繊維以外に、脂質の摂取量も大きく関わっています。
便通を良くするためには腸内細菌はもちろん、腸自体の機能も重要です。
そして、腸が効率よく動くには自律神経が欠かせません。
過度な脂質制限はホルモンバランスを崩し、自律神経を乱しかねません。
そして、脂質による便通効果もあります。
脂質制限をしていて、便秘気味という人は1度脂質の摂取量を増やしてみるのをおススメします。
摂取する目安は1日のカロリーの20%
では、1日に脂質はどのくらいに抑えればいいのか。
結論は、1時の摂取カロリーの20%です。
成人男性が1日に2500㎉摂取するとしたら、2500×0.2=500
500㎉分は脂質で摂取するということです。
脂質は1g9㎉と言われているため、56g程度は脂質を取るということです。
56gというとピンとこない人が多いと思いますが、
だいたいマックのハンバーガー6個分、ビックマックなら2つくらいの量です。
意外と多く感じますよね。
もちろん、炒め物等で油を使ったり、脂身たっぷりの肉を食べればすぐにオーバーしてしまいますが、
極端に恐れすぎる必要はないということです。
おすすめ脂質源
最後におススメの脂質源について紹介しておきます
鯖缶は、良質な脂質とタンパク質を効率よく、手軽に摂取できます。
青魚に多く含まれるDHA・EPAは体内の炎症レベルを下げるだけでなく
減量効果、脳機能改善、予防医療にも効果的というデータもあります。
そのままでも十分美味しいですが、サラダの上にのせて鯖缶サラダするのもおすすめです。
ビタミンの吸収も促進し、まさに一石二鳥です。
オリーブオイルはみなさん知っている健康食品。
地中海式ダイエットというものがあるように、
オリーブオイルには様々な健康効果・ダイエット効果があるといわれています。
そして、比較的熱に強いという特徴もあるため、炒め物など、調理する際におススメできる油です。
最後はミックスナッツ。
ナッツには心疾患の予防などの予防医療効果、脳機能改善、アンチエイジング効果など
ダイエット効果以外にも様々なメリットがあります。
脂質が多く、カロリーはやや高めなため、食べすぎには注意ですが、
1日に20~40g程度なら問題ない範囲内でしょう。
間食やおやつでおすすめ。