黒糖やきび糖は、おいしさや風味を楽しむための甘味料として人気がありますが、ダイエットにおいてはメリットがあるのでしょうか?
中には、ダイエット中には黒糖がおすすめという情報も目にしますが、これらの摂取には注意が必要です。
黒糖やきび糖は、一般的な砂糖とほぼ同じくらいのカロリーを含んでおり、血糖値の上昇を引き起こす可能性があります。
また、身体に気を使っている人にとっては糖分の過剰摂取には要注意。
黒糖やきび糖は、自然由来の甘味料ではありますが、栄養価はそれほど高くないのが真実です。
とはいえ、生成されている白砂糖と比較するとビタミン・ミネラルが含まれているのも確か。
今回の記事では、ダイエット中に黒糖やきび糖を摂取するのはアリ?ナシ?についても解説し、それに付属した周辺知識も同時に説明していきます。
先に結論から言っておくと、積極的に摂取する必要はないが、代替品や低血糖症状の間食として「黒糖」を食べるならアリ。
砂糖をきび糖・てんさい糖に代替するのも良いかも。
それでは早速見ていきましょう。
目次
砂糖の種類
砂糖の種類は上白糖・きび糖・黒糖などなど様々ありますが、カロリーはどれも100gあたり390㎉前後。
ほとんどの栄養が糖質由来のエネルギーです。
それぞれの特徴や味わいについても簡単に見ていきましょう。
上白糖
上白糖(じょうはくとう)は、さとうきびの精製によって得られる白色の砂糖です。精製が進んでおり、主に一般的な砂糖として使用されます。
グラニュー糖
上白糖(じょうはくとう)は、さとうきびの精製によって得られる白色の砂糖です。
精製が進んでおり、主に一般的な砂糖として使用されます。
三温糖
三温糖(さんおんとう)は、さとうきびを煮詰めた後に乾燥させて作られる琥珀色の糖です。
煮詰める事によってカラメル化した結果に色がついているだけなので特別ビタミン・ミネラルが多いというわけではないので注意しましょう。
独特の風味とコクがあり、和菓子や中華料理などによく使用されます。
てんさい糖
てんさい糖(てんさいとう)は、てんさい植物の樹液から抽出される天然の砂糖です。
非精製のため、ブラウン色をしており、自然な甘みと豊かな風味があります。
栄養価が高く、ミネラルやビタミンを含んでいます。
きび糖
きび糖(きびとう)は、さとうきびの汁を煮詰めて作られる非精製の糖です。
黒っぽい色合いをしており、黒糖に似た風味とコクがあります。
一般的に和菓子やお茶漬けに利用されます。
黒糖
黒糖(こくとう)は、さとうきびの汁を煮詰めた後、さらに加熱・発酵させて作られる糖です。
濃厚な甘みとコク、独特の風味があります。
アミノ酸やミネラルを豊富に含み、健康効果が期待。和菓子や焼き菓子、飲料などに広く使用されます。
使うなら黒糖がベスト
先に結論から言っておくと、ビタミン・ミネラルや食べ物への依存度の観点から見ると上記した糖分の中では「黒糖」がおすすめできます。
白砂糖と黒糖の微量栄養素(大さじ一杯あたり)の違いは以下の通り。
黒糖は他の糖と比べていくつかのメリットがあります。
まず第一に、黒糖は砂糖よりも栄養価が高く、豊富なミネラルやアミノ酸を含んでいまるため、鉄分やカルシウム、マグネシウムなどのミネラル補給に役立ちます。
さらに、黒糖は自然由来の甘味料であり、精製度合いが低いため、ビタミンや抗酸化物質も保持しています。
これにより、身体に負担をかけずに自然な甘みを楽しむことができます。
また、黒糖は消化を促進し、エネルギーの持続供給に寄与します。
そのため、スポーツパフォーマンスの向上や疲労回復にも効果的です。
さらに、黒糖は血糖値の上昇を緩やかにする特徴があります。
このため、糖質制限中の方や糖尿病患者の方にも適しています。
黒糖をダイエットに使うのはアリ?ナシ?
ビタミン・ミネラルが豊富と言われている黒糖などをダイエットに使うのはアリか・ナシかについては賛否両論ありますが、
個人的には積極的に使う必要はないものの、代用や低血糖症状時の間食として使う程度なら良いと考えています。
ビタミン・ミネラルが豊富と言われtる糖のメリット・デメリットについてみていきましょう。
メリット
黒糖についてのメリットとデメリットを箇条書きで説明します。
メリット:
- 栄養価の高さ:黒糖は精製されていないため、ビタミンやミネラルが多く含まれています。
- 代替甘味料としての利用:黒糖は白砂糖や人工甘味料の代わりに使えます。そのため、砂糖の摂取量を減らしたり、自然な甘みを楽しむことができます。
- 消化効果:黒糖には消化を助ける酵素が含まれているため、食事の消化を促進する効果があります。
デメリット
デメリット:
- カロリーの高さ:黒糖は砂糖の一種であり、カロリーが高いため、過剰な摂取は体重増加の原因になる可能性があります。
- 血糖値への影響:黒糖は自然な甘みを持っていますが、血糖値を上昇させる性質もあります。糖尿病や血糖管理が必要な人は注意が必要です。
- 歯の健康への影響:黒糖は砂糖と同様に、歯の脱灰や虫歯の原因になる可能性があります。適切な歯磨きや口腔ケアが必要です。
黒糖は栄養価の高さや代替甘味料としての利用など、いくつかのメリットがありますが、カロリーや血糖値への影響、歯の健康への懸念も忘れずに考慮する必要があります。個々の健康状態や目標に合わせ
おすすめの使い方
以上のように、黒糖などの糖分はビタミン・ミネラルを含んでいるというのは間違いないですが、それは白砂糖よりはマシというレベル。
野菜や果物、肉や魚と比較すると微量栄養素の含有量は誤差程度。
つまり、ビタミン・ミネラルを補給する目的で黒糖を意識的に摂取するという行為はあまりおすすめできません。
また、黒糖は通常の白砂糖と同等程度のカロリーを含んでいるため摂取量には注意が必要です。
おすすめの使い方としては、
- 白砂糖の代替品として摂取する
- 低血糖症状の対策として少量を摂取する
料理やお菓子作りに砂糖を使う代わりとして、ブロック状の黒糖を一時的に摂取して場をつなぐ。
このように、ダイエット中は上手に糖分と付き合っていきましょう。