糖質制限ダイエットやケトジニックダイエットが流行してからというもの、炭水化物(糖質)=太る原因と勘違いしている人が多くいるように感じます。
確かに、過剰な炭水化物(糖質)の摂取が肥満の原因になるのは間違いないですが、糖質も身体にとって必要な栄養素です。
また最近の研究では、糖質の摂取量はメンタルにも大きな影響を与えると分かってきました。
ダイエットでもなんでも、自分の人生を充実して過ごしていくにはメンタルが重要。
自分にとって適度な量を摂取することはダイエットでもボディメイクでも人生設計でも必須ということですね。そんな、糖質とメンタルの関係についてみていきましょう。
糖質は身体を動かすエネルギー
炭水化物(糖質)は人間にとって必要不可欠な栄養素です。
炭水化物の役割としては身体を動かすエネルギー。
人間が求める栄養素にはそれぞれ役割がありまして、
タンパク質は身体を創る、脂質は身体を調整する、炭水化物(糖質)は身体を動かす。
つまり、人間は炭水化物のエネルギーによって動くことができ、日々活動をしているんです。
炭水化物のエネルギーが不足していると日々の活動量が減りダイエットもうまく進まないというのは有名な話ですね。
もちろん、人によっては脂質をエネルギー源として活動できる人もいますが、昔から米を主食にしていた日本人にとっては炭水化物由来のエネルギーが最も効率がいいというのは言うまでもないでしょう。
ダイエットと炭水化物の関係についてはこちらの記事を参照してください。
炭水化物を極めろ。ダイエット中の炭水化物(糖質)は何を?どのくらい?
炭水化物とメンタルの関係
今回紹介したいのが炭水化物とメンタルの関係について。
2022年に新しくでた研究によると、炭水化物を制限しすぎるとメンタルを病み、うつ病になるリスクが上がると報告されています。
メンタル維持に炭水化物が必要な理由としては、炭水化物を摂取することでセロトニン(幸せホルモン)の原材料となるトリプトファンが増えるからと考えられています。
人間はホルモンの機能によって大きく作用される生き物です。
メンタル的に安定をもたらすセロトニン(幸せホルモン)にとって、炭水化物は必要不可欠なので、炭水化物の減らしすぎは良くないということですね。
体感的にも、甘い物を食べて幸せを感じたという経験がある人は多いのではないでしょうか。
ただでさえダイエット中はストレスを多く感じるはずです。
日頃のストレスケアを欠かさず、適量の糖質を摂取することはダイエット成功の鍵になりそうですね。
参考記事もご参照ください。
「亀仙流の教え」は人生の幸福度を上げる。仕事・人間関係・過度なダイエットのストレスを吹っ飛ばせ。
「甘い物でストレス解消・疲れが吹き飛ぶ」は本当?甘い物の甘くないお話。
1日の食事の20~50%を炭水化物に
では最後に、自分にとって最適な炭水化物摂取量はどのくらいなのかについても。
結論から言うと、1日の摂取カロリー40%前後が最適。
最低でも20% 最大で50%
「炭水化物を極めろ。ダイエット中の炭水化物(糖質)は何を?どのくらい?」でも書きましたが、糖質の推奨摂取量は人によって異なります。
日々の活動量が多い人はその分糖質が必要ですが、デスクワーク中心であまり運動しないという人は、それほぼ多くは必要ないでしょう。
まずは、自分が1日に必要なカロリーを把握すること。やり方についてはTDEEやメンテナンスカロリーとネットで検索すれば簡単に計算できます。
計算するのがめんどくさいという場合は、食事の中で主食よりおかずが少し多め位を意識してみるのも要かもですね。
いずれにしても、炭水化物は必要な栄養素です。
悪い物だとは思わず、適度な量を摂取していきましょう。