ウォーキングには、アンチエイジング効果やストレス解消・食欲コントロールなど様々なメリットが報告されています。
そもそも、ダイエットにおける運動の役割とは筋肉を維持することと食欲をコントロールするため。
ウォーキングは筋肉維持には働かないものの、食欲コントロールに役立ち、ストレス対策にもなる最強の運動なんです。
最近、仕事でのストレスや日々の過労で少し考え込むことも多かったので、1日使って自分の身体で実験してみました。
ウォーキングでどのくらいストレス解消になるのか・やりすぎるとどうなるのか・人間1日でどのくらいの距離を歩けるのか不思議に思い、仕事休みに8時間の歩き旅に行ってきたのでここに記録を。
ちなみに、スタートは埼玉県川越市、ゴールは埼玉県の秩父(埼玉の隅の方で自然豊かな場所)。
スタートから目標ゴールまでは約53㎞。途中、ある小さな出会いで歩いた距離は40㎞となりましたが、とてもいい経験でした。
1日で歩いてどこまでいけるか・ウォーキングのストレス解消について知りたい人にとっては参考になるかと思いますのでぜひ読んでってください。
0㎞~5㎞までは気持ちい
まずはスタートしてから5㎞くらいまで。時間にして1時間弱くらい。
歩いた日は非常に天気も良くすがすがしい日でした。
外の気温はすこし寒さがありましたが上着を着ていればぜんぜんOKで快適なリズム運動と普段築かないような景色を楽しみながらあっという間に時間がたっていきます。
5㎞程度なら今まで何度も歩いたことがある距離なので、疲労もなく順調なスタート。
この時点では「すごい良い運動。心も穏やかになってきた。」と自分で感じ取れる段階です。
5㎞~10㎞は飽きてくる
5㎞以上歩いてくると、だんだんと歩くだけに飽きてきた印象があります。
初めて通る道などもありますが、最初ほどの感動はなくただただ歩く。少し飽きてくる感じです。
とはいえ、歩くのが嫌になることはなく、ただただ時間と距離が進んでいく。
ここらへんで歩くだけでは物足りないので20分ほど音楽を聴きながら歩くことにしました。
疲労感はそこまでなく、「まぁ休まなくても何とかなるかな~」といった印象。
10㎞~20㎞はゾーン状態
10㎞を超えて少しすると、歩き始めて2時間が経ちます。
すると、不思議なことに飽きがなくなり、ひたすら歩くモードに身体が突入していきます。
さすがに少し疲れてきてお腹もすいてきますが、足は止まらず、ひたすら歩ける。まさにゾーン(究極の集中状態)に突入です。
仕事や人間関係などの日々のストレスもここでは何も考えず、ひたすらに自分の心と身体に集中を向けられていました。
この時点で日々のストレスから解放されている感覚がはっきりとわかり、理由のない幸福感を感じるという不思議な感覚に出合いました。
この地点ではウォーキングのメリット恐るべし。
20㎞~30㎞は気合と根性
20㎞を超えてからはさすがにゾーンが解け始め、疲れと空腹感を感じるようになりました。
さすがにこれは食事休憩を取らねばと思い、15分ほどの昼休憩です。
そこからは本当に気合と根性。
「なんで歩いてるんだろ?何の意味があるんだろ?」と自分がやっている行動に疑問を持つ時間でした。
もちろん、歩くのが嫌になったというわけではなく、ただただ行動に疑問を持っている感じです。
疲労感もあったためか、時間がたつのが遅く感じ、1㎞が長く感じす時間帯です。
「ここで辞めたら楽だけど、気分は落ち込むだろうな」と自分自身に活を入れ直し、ひたすら気合で30㎞を達成しました。
30㎞を言ったと分かると、謎の達成感に襲われ、再度さぞの幸福感を味わうことができました。
30㎞からは死闘
30㎞を超えてからは死闘です。そして、33㎞地点で小さな奇跡が訪れます。
下腿の前側(前脛骨筋)が悲鳴を上げ始め。今まで無傷のように感じていたお尻(殿筋群)にもハリを感じてきます。
体力にはまだ余裕がありましたが、足の限界が近いという感覚。
「まだいける、いきたい、けど身体がつらい」という戦いです。
著者はそんな30㎞を超えた地点はちょうど山道で、家もなければ車も通らない場所。「ちょっとヤバい、これ帰れるかな?」と危険を感じるものでした。
本格的に危機を感じていると、「お兄ちゃん何やってんの?」と山に入って初めて通りかかる軽トラの運転手に声をかけられました。
この出会いには本当に助けられました。
なんでも、声をかけてきたおじさんは昔は猟師をやっていたらしく、定期的に山の様子を見に来ているんだとか。
平日来るのは珍しいとのことでしたが、「どこまで行くの?この山は上まで結構距離あるよ。乗ってくか?」と優しく声をかけていただき、心折れかけていた著者はお言葉に甘えることにしました。
もちろん、ウォーキングの実験として休日を使っていたわけで、車に乗っては意味ないとも思いましたが、そんな余裕はなく、歩いてる時点で自分が知りたかった答えは見つかっていました。
この時、車に乗ったおかげで当初予定していたゴ53㎞の歩きは実施できませんでしたが、それ以上の価値ある経験ができたと思っています。
山を下りるまで車に乗せていただき、お礼を言って別れまた歩き出す。
車の中で休めたことも大きいですが、それ以上に人の優しさにふれ元気をもらってからは残りの数㎞のモチベーションも上がり、40㎞を達成でき、無事ゴールすることができました。
40㎞歩いた感想
歩いた感想を簡単にまとめるとこうです。
- 歩くことでストレス解消効果があるのは間違いない
- 歩きすぎ(20㎞以上)は精神的・肉体的に負荷が大きいからおすすめできない
- 歩くことで新たな場所・人との出会いが生まれ、幸福感を感じることができる
歩くことは実際にやってみると確かにメリットがあるのだと再確認することができます。
やっている最中は「何でやってんだろ・時間の無駄だ」などと感じるかもしれませんが、いざやり終えてみると、気分が落ち着いており、謎の達成感による幸福感も感じることができます。
著者は、たまたま奇跡のような出会いで命拾いしたため、生の実感を体験しましたが、それ以外でもウォーキングのメリットは多くあり得ます。
普段何気なく通っている道でも、新たな発見や出会いがあるというのは大いにあり得る話。
今回のような極端な長距離を今後も続けるかはわかりませんが、2.3㎞の散歩や10㎞くらいのウォーキングは今後もやっていきたいと思うしだいです。
どのくらいの距離がベスト?
結局のところウォーキングはどのくらいの距離がベストなのかについては、人によるところですが、
個人的には
毎日レベル:2~5㎞ 1日ガッツリ:10~20㎞くらい。
ウオーキングは軽い運動といいつつ、長時間ではやはり体へのストレスが大きくかかると考えられます。
40㎞歩いた次の日は普段より足が重く感じるということもあるので、ガッツリやるにしても20㎞程度が無難かと。
もちろん、体力にも筋力にも自信があるという方はこれ以上にチャレンジしても良いとは思いますが、メリットを最大限に生かしつつコスパよくしていきたいのであれば適度な負荷量に調整した方が良いかと思います。