今の仕事がつらいわけではない。
でも、なんだかもの足りない。
もっと人生を充実させたい。
そう思って「なんかやろう」 読書だ。
この本は心理学者である著者が様々な研究、論文をもとにオリジナルな人になるにはどうすればいいのか。
オリジナルとは何なのか
ごく一般的な人だからこそオリジナルな人になれると解説した素晴らしい本でした。
オリジナルな人はどんな人?
オリジナルな人は創造力豊かで頭もよくて生まれた時から特別な存在。
リスクを恐れず、どんどん挑戦する。
そんな風に思っていたこともありますた。
しかし、本書ではオリジナルな人は周りが思っているより普通の人だというんです。
新しいことを始めるにはリスクを取らなければいけないのは事実です。
そのリスクをどう考えるかが問題。
1つのことでリスクを取るなら、他の所では安全・安定をしておく。
リスクをどれだけ分散・軽減できるか。
実は、真にオリジナルな人は僕たちのようにリスクを恐れ、臆病に見えるくらい危険を回避している人が多いらしいです。
新しいアイディアはどこから生まれる?
オリジナルな人、つまりアイディアを産み出すにはどうすればいいのか。
それは、今あるものを疑うことだ
今ある商品は本当に完璧か?
このルール・サービスは適切?
そんな風に普段使っているものに疑問を持つこと
そして、疑問を持ったら他の商品・サービスと結びつけられないかと考える。
新しいアイディアは既存のアイディア×既存のアイディアから生まれる。
まさに「温故知新」
古きを知り新しく考えるということです。
創造性は「幅広い経験」と「深い経験」から生まれる
早い方が有利なわけではない、ベストなタイミングで始める
リスクをしっかり考えた、アイディアある程度できてきた。
でも、その分野ではもうやっている人がいる。
そう思ってあきらめる。
僕もそんな経験がありました。
しかし、本書では最初に行ったからと言って成功する確率が高いわけではないと書いています。
たしかに、最初にやるとわからないことだらけ、問題にどう対処するのかなどリスクが多いのはわかりますよね。
後から始めることは欠点ではなく、よりよく準備して始めるという素晴らしいメリットもあるんです。
そして、市場をしっかり分析し、温まってきてから始める。
先駆者ではなく成功者を目指すという考え
とても素敵ですよね。
何をするかではなく、どういう人間になりたいか
タイミングも見極め、いざ始めよう
やってみようとなっても、最後に大切なことは、目標は何なのかということ。
何をするか決めたとしても、何のためにするのか。
それがしっかり理解できていないと、今と何も変わらない。
アイディアを考えて起業したい ではなく 会社にとらわれず自由な人間になりたい
というように、行動する力の源を把握しておく。
「妥当性の理論」という行動するときの羅針盤の形成が大切ということです。
最後に
どういう人間になりたいかを理解し、リスクとタイミングを考え、様々さ経験をして、オリジナルな人になる。
本書は他にも、誰と組むか、正しい協力者の話
どんな企業が成功してきたのか
勇気が出ない時はどうするのかなども紹介しています。
これらの内容は「当たり前」と感じる人も多いでしょう
ですが、「言われるまでは気が付かなかった」という人も多いはずです。
言われて気づいて実行する
これが大切なように感じます。
本書が気になった人はぜひ読んでみてください。